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老後、働かずに暮らせる資産「全くない」シニア層が59.7%しかいない?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月18日 8時20分

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老後の生活に不安を抱える人は少なくないようです。実際に、働かずに暮らせる資産が築けていなければ、年齢を重ねるごとに老後への不安は大きくなっていくでしょう。働かずに老後を暮らせる資産について「全くない」と回答した人が6割弱というアンケート結果もあります。   今回は、そのアンケート結果をもとに、ミドルシニアやシニアと呼ばれる年代の資産や就労への意識などについてみていきましょう。

経済的にゆとりのないシニア層は増加傾向

株式会社マイナビは、「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査」(2023年)を実施しました。調査対象は、40〜70代の男女です。
 
同調査結果によると、経済的に「全くゆとりがない」と回答した人の割合は、全体の20.8%でした。「あまりゆとりがない」と答えた人は40.9%もおり、合わせると全体の6割以上もの人が、経済的にゆとりを感じていないようです。
 
前年、2022年の調査では「全くゆとりがない」と回答した人は20.5%、「あまりゆとりがない」と回答した人は36.8%でした。1年間で、経済的にゆとりがないと感じるシニア層が増えたことになります。
 

・働かなくても暮らせるほどの資産がないシニア層は6割

同調査では、「老後、働かなくても暮らしていける程度の資産(金融資産・不動産)を保有していると思うか」という質問をしています。これに対して、「全く足りないと思う」と回答した人は、全体の59.7%でした。「ギリギリ足りる程度保有していると思う」と回答した人は24.3%です。
 
人生は何があるかわかりません。ギリギリ足りる程度に保有していると感じている人でも、今後の状況によっては「やはり足りない」と、感じる場合も出てくるでしょう。実際に、「全く足りないと思う」と回答した人は、前回調査よりも増加しています。こうしたデータを1つの現実として受け止める必要がありそうです。
 

収入増加や不安払拭のために学び直しを求める人が増加

同調査で、「将来のための学び直し」について「必要性を感じている」と回答した人は、42.8%でした。世代別では40代がもっとも多く、55.7%の人が学び直しの必要性を感じているようです。年代が上がるにつれてこの割合は低下していき、60代や70代では20%台となっています。
 
また、新しいスキルを身につけたり学び直しをしたりすることに必要性を感じる理由として、もっとも多かったのは「収入を増やしたいため」というものでした。全体の51.4%を占めています。また、51.1%と同程度の割合を占めたのが「自分ができる仕事の幅を広げたいため」という理由です。つづいて、36.6%が「明確な理由はないが、不安を感じるため」と回答しています。いずれも2022年の調査から増加しています。
 

定年後のアルバイトにやりがいを感じるシニア層は4割以上

同調査では、定年退職をしたのちアルバイトをしているシニア層に、定年退職前に抱いていたイメージとのギャップについても尋ねています。
 
「思ったよりも仕事にやりがいがある」について、とても強く感じる人は全体の8.4%という結果でした。「どちらかというと、思ったよりやりがいがある」と回答した人は37.3%もおり、定年後のアルバイトにやりがいを感じているシニア層は4割以上いることがわかります。
 
この結果は、経済的にゆとりのない人にとっても1つの希望となりそうです。
 

老後に不安を感じる人は早めに動き出そう

経済的にゆとりを感じていない人や、老後のための充分な資産がない人は、増加傾向にあるようです。また、収入増加などを目的として、学び直しを求める人も増えています。多くの人が、資産状況に不安を抱いていることは間違いないでしょう。
 
一方で、定年後のアルバイトにやりがいを感じているシニア層も少なくありません。安心して老後を迎えられるよう、早めに準備をしたほうが良いといえるでしょう。
 

出典

株式会社マイナビ ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2023年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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