新車販売台数ランキング1位の「ヤリス」の維持費はいくら？年収400万円でも所有できる？

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月31日 3時10分

2020年2月10日に発売されて以来、普通車の新車販売台数ランキング1位を記録している、トヨタの人気コンパクトカー「ヤリス」。今回は、ヤリスを購入した場合の維持費や、年収400万円の方でも所有できるのかどうかについて解説します。

新車販売台数ランキング1位の「ヤリス」とは

トヨタのヤリスは、2020年2月10日に「ヴィッツ」の後続車として誕生した、人気のコンパクトカーです。ヴィッツは1999年に初代モデルが発売され、日本で20年ほどの間販売されました。

しかし、海外では「ヤリス」の名称で販売されており、4代目のモデルチェンジのタイミングで名称が統一されることになりました。

ヤリスは2020年に発売されてから、普通車の新車販売台数ランキング1位をキープし続けています。「一般社団法人日本自動車販売協会連合会」によると、ヤリスの年間販売台数は以下の通りです。

・2020年　15万1766台
・2021年　21万2927台
・2022年　16万8557台

2023年度上半期の販売台数も9万7421台で、普通車の新車販売台数ランキング1位となっています。

また、ヤリスの価格帯は147万〜254万8000円（税込み）に設定されています。燃費性能は、ガソリン車が1リットルあたり19.6〜21.6キロメートルで、ハイブリッド車は30.2〜36.0キロメートルです。

ヤリスの維持費はどれくらい？

ヤリスの維持費は、年間で20〜30万円ほどとされており、内訳は以下の通りです。

自動車税

毎年4月1日の時点で車両を所有している場合には、自動車税が課せられます。ヤリスのように排気量が1リットル以下のモデルは2万9500円、また1リットル超〜1.5リットル以下のモデルは3万4500円です。

自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）

自動車を保有する場合には、自賠責保険へ加入する必要があります。新車購入時は3年分、また車検時は、2年分の自賠責保険への加入が義務付けられており、36ヶ月契約は2万3690円、24ヶ月契約は1万7650円です。

車検（自動車検査登録制度）費用

新車購入から3年後、以降は2年おきに車検を受ける必要があります。ヤリスの車検費用をシミュレーションしたところ、車両の重量1トン以下のモデルは4万6850円、1.5トン以下のモデルは5万5050円でした。

また車検代のなかには「自動車重量税」も含まれており、1トン以下のモデルと1.5トン以下のモデルが、3年の場合でそれぞれ2万4600円と3万6900円、2年の場合でそれぞれ1万6400円と2万4600円です。エコカーの場合は減税されるため、購入時に確認するとよいでしょう。

任意保険料

自賠責保険で補償されない部分は、任意保険でカバーすることが一般的です。加入者の年齢・免許の状態・契約内容により、保険料が変動します。

メンテナンス費用

タイヤ・エンジンオイル・バッテリーなど、消耗品の交換が適宜必要です。

例えば、走行距離にもよりますが、3年に1回を目安にタイヤ交換、5000キロメートル走行ごとにオイル交換が推奨されています。ほかにも洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・エアコンフィルター交換・ブレーキパッド交換などがあります。

ガソリン代

年間1万キロメートル走行する場合、ガソリン価格を160円／リットルで計算すると、ガソリン車は7万4000～8万2000円ほど、ハイブリッド車は4万4000～5万3000円ほどかかります。

駐車場代

自宅に駐車場がない場合は、別途駐車場代が発生します。地域により駐車場代の相場は異なりますが、例えば東京都23区内では、およそ1～5万円ほどが目安となります。

ヤリスは年収400万円でも所有できる？

車の購入額の目安は、一般的に年収の半分が限度であるといわれています。つまり年収400万円の場合は、本体価格200万円が購入予算の限度だといえるでしょう。ヤリスの場合は200万円以下のグレードもあるため、所有が可能です。

ただし、自身の生活における支出や、結婚・子どもの誕生・住宅購入など、ライフスタイルの変化による支出などもあるため、将来の予定を考慮しつつ購入を検討したほうがよいでしょう。

年収400万円であれば「ヤリス」の所有も可能！ただし事前のシミュレーションは忘れずに

新車販売台数ランキング1位を記録したことのある人気車種「ヤリス」は、年収400万円の方でも所有できる車です。

ただし、車両の本体価格のほかにも維持費がかかり、ヤリスの場合は年間でおよそ20～30万円です。車の維持費は、毎月かかるものから、数年に一度まとめて発生するものもあるため、ローンの支払いも含めて、しっかりとシミュレーションをしておきましょう。