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東京は駐輪場が有料で、なんだか「損」をした気持ちになります。やっぱり土地が高いから自転車を停めるだけでもお金がかかるんですか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年11月12日 4時30分

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東京都内にある駐輪場の多くは有料です。特に駅前にある駐輪場については、ほぼ例外なく有料となっています。地方では無料の駐輪場も多いため、上京してきたばかりの人からすれば、自転車をとめるだけでお金がかかるのは理不尽な気がするかもしれません。   そこで、東京の駐輪場はなぜ有料なのか、また、どれくらい料金がかかるのかなどについて説明していきます。

東京の駐輪場はなぜ有料なのか

東京の駐輪場が有料で運営されている理由は、まず駐輪場が設置されている場所の地価が高いことが挙げられます。東京で駐輪場の需要が高いのは駅周辺ですが、都内の駅周辺というのは交通アクセスが良く、商業地や住宅地としての価値が高いのが通常です。
 
そのため土地価格も高く、駐輪場を設置し運営していくには多くのコストがかかります。これらのコストに応じて採算を合わせていくためには、有料で運営せざるを得ないという事情があるのです。
 
また、東京都内では自動車で移動するよりも電車で移動する方が便利であることが多いという事情も影響しています。都内の道路は慢性的に渋滞しており、電車を使った方が目的地に早く着くことが多いのです。また、車の方が早く着くような場合でも、高い料金を払って駐車しなければなりません。
 
したがって、自動車で移動する人よりも電車で移動する人の方が多く、その分、駅までのアクセスに自転車を使う人の数が非常に多いのです。このように駐輪場需要が多い場所で駐輪場を無料としてしまうと、膨大な数の自転車が集中してしまい収拾がつかなくなる恐れがあります。
 
そこで、有料とすることで利用を一定程度に抑えるようにしているのです。また、有料とすることで機械式の設備導入などの費用に充て、より整理された駐輪場を実現するコストにまわすこともできます。
 

東京の駐輪場を利用すると料金はいくらかかるのか

東京の駐輪場を利用すると料金がいくらかかるのか、いくつか例を挙げて見てみましょう。例えば、豊島区が管理運営する池袋駅東自転車駐車場では、当日利用が150円、定期利用では区内居住の人で月2500円、区外居住の人で月3000円となっています。学生の定期利用はこの半額です。
 
また、港区の広尾駅自転車駐車場では、当日利用が150円、定期利用では一般が月1800円、学生が月1300円となっています。
 
同じ東京23区内であっても、場所によって料金は異なります。やはり通勤客が集中する場所の定期利用料金は高くなる傾向です。また、スポット利用だけで定期利用のない駐輪場も多数あり、こちらは買い物などで短時間利用することを想定して整備されています。
 
このような駐輪場では、商店街などに来る客に配慮して、2時間までは無料としている場合もあり、都内であっても一時的な利用であれば無料で利用できる場所もあるということです。
 

駐輪場が有料なのは便利な東京だからこそ

利便性が高く地価も高い場所である以上、東京の駐輪場が有料であることは仕方ないでしょう。便利で人が集中する場所であるからこそ、コストがかかるのです。
 
また、一定の費用負担を求めることで、秩序だった利用を促すこともできると考えられます。東京の駐輪場は、地域性に合わせて自治体などが工夫を重ねた結果、今の姿になっているのでしょう。
 

出典

豊島区公式ホームページ 池袋駅東口周辺自転車駐輪施設および放置禁止区域
港区ホームページ 広尾駅自転車駐車場
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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