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【貨幣が丸い理由】なぜ硬貨は丸いの?「ギザ」の意味ってあるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月18日 5時30分

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近年、キャッシュレス決済が普及しているとはいうものの、2022年時点でのキャッシュレス決済比率は36.0%であり、まだまだ現金が活躍しているといえます。   このように、私たちの身近にある現金ですが、その形や模様の意味を考えたことがある方は多くないでしょう。   そこで本記事では、貨幣が円い理由・側面のギザギザの意味・5円玉・50円玉に穴があいている理由をそれぞれご紹介します。

貨幣が円いのはなぜ?

貨幣が円い理由は、以下のとおりです。

●四角形などに比べて使いやすい
●角がないため摩損が少ない
●大量生産するうえで都合がよい

ちなみに、貨幣が円くなったのは明治時代以降で、これ以前には四角形や楕円形のものもあったようです。
 
しかし、1869年に当時の大蔵参与だった大隈重信の意見が採用されたことで、政府はすべての貨幣を円形としました。
 

貨幣の側面についているギザギザの意味は?

貨幣の側面のギザギザの意味は、時代によって異なります。
 
昔の理由と、現在の理由はそれぞれ表1のとおりです。
 
表1

昔の理由 ・金貨や銀貨などの貴金属の貨幣の場合に、外縁が削り取られるのを防ぐため
・当時の最高額面の貨幣であることを示すため
現在の理由 ・ほかの貨幣と区別するため
・偽造防止対策のため

※独立行政法人 造幣局「貨幣に関すること 貨幣Q&A 貨幣にギザや穴があるのは何故ですか?また、貨幣につけられているギザの数はいくつですか?」を基に筆者作成
 
なお、珍しい硬貨として「ギザ10円玉」がありますが、あれは1951年から1958年の間に製造・発行された10円玉です。
 
1951年当時は最高額面の貨幣として登場したため、側面にギザがつけられていましたが、1957年に100円玉が発行されたことで、1959年にギザなしのデザインへと変更されたのです。
 
発行年数が8年間しかなかったため、ギザ10円玉は希少な貨幣とされています。
 

5円玉・50円玉に穴があいているのはなぜ?

5円玉・50円玉に穴があいている理由も、側面のギザギザと同様に「ほかの貨幣と区別するため」「偽造防止対策のため」とされています。なお、5円玉・50円玉の穴に関しては、原材料を節約するためという理由もあるそうです。
 
ちなみに、貨幣の「穴」は正式には「孔」と書き、穴のあいた貨幣のことは「有孔貨幣(ゆうこうかへい)」と呼ばれます。
 

貨幣に関するトリビアを知り、会話のネタとして話してみましょう

普段から身近に存在する貨幣ですが、形や模様がなぜそのようになっているのか、それぞれ理由があることが分かりました。
 
形が円いのは、使いやすさや生産性が高いことから、側面のギザギザや5円玉などの穴は、偽造防止やほかの貨幣と区別するためです。
 
貨幣は誰でも持っているもののため、さまざまな方との共通の話題として、活用しやすいはずです。ちょっとした会話のきっかけに、今回のトリビアを活用してみてください。
 

出典

経済産業省 ニュースリリースアーカイブ 2023年度4月一覧 2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました~キャッシュレス決済比率は36.0%、決済額は初の100兆円超えに拡大~
日本銀行 日本銀行について 教えて! にちぎん Q貨幣はなぜ丸いのですか? 5円玉や50円玉に穴があいているのはなぜですか? 貨幣の表はどちらですか?
独立行政法人 造幣局
 キッズ:ぞうへいきょく探検隊 知ってる? 貨幣のデザイン 5 円黄銅貨幣

 貨幣Q&A 貨幣のデザインについて Q貨幣にギザや穴があるのは何故ですか?また、貨幣 につけられているギザの数はいくつですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー 

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