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注文住宅はどこも地震に強いというけど本当なの?それを見極める基準は「震度」だけではないって本当?

ファイナンシャルフィールド / 2018年10月27日 9時30分

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最近、規模の大きな地震が続き、それによる被害も拡大しています。地震に対する不安な気持ちは、ますます強まるばかりですね。今までは火災保険のみに加入する人が多かったのですが、地震保険にも加入する人が増えています。   また、自分の住む家の耐震性にも関心は持つ人も増えているのではないでしょうか。そして、これから家を建てようと思っている人にとって、本当に地震に強いのか?気になるところですよね。   地震の大きさをはかる単位と言えば「震度」ですが、それだけではないというお話を今回させてください。  

本当に地震に耐えられる家なのか?

「地震7にも耐えられます」は本当に強い?

注文住宅で家を建てようとする際には、色々なメーカーを検討すると思います。その際に地震について聞くと、どこも「強いです」と言われるでしょう。戸惑ってしまいますよね。
地震の大きさについてよく耳にするのは、「震度」という単位ですよね。震度は1〜7で表し、数字が大きくなるにつれその威力が大きくなることは、皆さんご存知だと思います。
ですが、地震の威力を表す単位はこれ以外にもあるのです。
 

地震の威力を表す「gal(ガル)」とは?

地震の威力を表すもうひとつの単位に「gal(ガル)」というのがあります。これは「加速度」を表す単位です。あまりピンとこないかもしれませんね。
同じ震度7でも、どれだけ差があるのか次に見ていきましょう。
 

震度7でもこんなに違うガルの数値

1995年1月に起きた兵庫県南部地震(阪神大震災)のときも、2011年3月に起きた東北地方太平洋沖地震のときも震度でいうと7でした。ですが、これをガル(加速度)で表すと、兵庫県南部地震(阪神大震災)が891ガル、東北地方太平洋沖地震は2933ガルでした(※)。
数値だけみれば、どれだけ大きさに差があるか一目瞭然ですね。このように同じ震度7でもこれだけの差があるのです。ですから、震度だけではなく、このガルという数値にも着目してみるといいでしょう。はじめに起きた地震だけでなく、そのあとの余震にも耐えられるのか
最近の住宅は耐震性が見直されているため、1回揺れたくらいではそんなに倒壊はしないはずです。ですが、はじめに起きた地震に建物が耐えられたとしても安心はできません。
なぜならば、地震は何度も何度も繰り返すからです。この余震の揺れによって、1回目の揺れに耐えたとしても、だんだん耐えられなくなり、外壁が割れたり、構造自体にひびが入ってしまいます。
注文住宅や工務店を選ぶ際に何度も建物を揺らす実験を行なっているのか、どの程度の強さで揺らしているのかを聞いたり、実際に見せてもらうことが大切です。また、揺らしている建物には窓や建具も取り付けられているか、家具は置かれているか、など確認するのも選ぶひとつの基準となります。
 

まとめ

家を建てる際に、地震に強い家を選ぶ基準のひとつとしてご紹介しました。メーカーに聞く際のひとつの参考にしていただければと思います。耐震性に優れた家には、どうしてもコストがかかってしまうものです。ですが、自分自身や大切な家族を守るためにもとても大切なことですので、いまいちど耐震性について考えてみてはいかがでしょうか。
出典
※厚生労働省「東日本大震災 地震動の特徴と被害との関係」より
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級

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