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私立大学に通う理系の息子。正直「学費の支払い」でいっぱいいっぱいですが、「仕送り」もしてあげるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月15日 10時50分

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子どものいる家庭では、何かと出費が多くなります。特に私立の学校に通う選択をすると、公立の学校に通う場合と比べて、子どもにかかる費用が多くなるのが一般的です。私立大学に通う子どもを持つと、学費の支払いだけで精いっぱいという親も少なくないでしょう。   今回は、実家から離れて暮らしている子どもに対して、仕送りをした方がよいのかについて考えます。

私立大学の学費の相場

文部科学省では、「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果」を公表しています。これによると、令和3年度の私立大学における平均授業料は約93万1000円でした。施設設備費は約18万円のため、合計すると110万円以上です。さらに、理系は文系と比較すると、学費などが高くなる傾向がみられます。
 
同調査結果によると、理系の平均授業料は年間で約113万6000円でした。施設設備費は約17万9000円のため、合計で130万円を超えます。大学や学部によって上下するものの、私立大学の理系の学部へと通う子どもがいると、学費の支払いで精いっぱいという家庭があるのも仕方がないでしょう。
 

実家を離れて暮らす大学生の生活費の相場

大学生にもなれば、生活するうえでさまざまな費用が必要となります。全国大学生活協同組合連合会が2022年に実施した「第58回学生生活実態調査」の結果から、大学生の生活費の相場をみてみましょう。
 
これによると、実家から離れて生活し大学へと通っている人の平均支出額は、約12万4000円。仕送り金額の平均は月あたりで約6万8000円となっています。なお、アルバイトによる収入は約3万2000円という結果でした。
 
以上から、大学生の視点に立てば、仕送りなしで大学生活を送るのは難しいといえるでしょう。仕送りがない場合、足りないぶんはさらにアルバイトの時間を増やすなどして補塡(ほてん)しなければいけません。結果、学業がおろそかになるおそれもあるので、親としては悩みどころでしょう。
 

経済状況などを考慮のうえ仕送りを検討しよう

実家から離れて暮らし大学へ通っている人に対して、仕送りをしている家庭は少なくありません。
 
全国大学生活協同組合連合会による2022年の調査では、自宅から離れて生活している学生のうち、10万円以上の仕送りを受け取っている学生は25.1%でした。5〜10万円未満の仕送りを受け取っている学生がもっとも多く、33.8%となっています。5万円未満(0円を除く)は18.4%、仕送りを一切受け取っていない学生は8.3%でした。
 
なお、2021年は10万円以上の仕送りを受け取っている学生は27.9%、5〜10万円未満が34.3%、5万円未満(0円を除く)は16.0%、0円が7.5%でした。
 
以上を比較すると、5〜10万円未満、あるいは10万円以上の仕送りを受け取っている学生は減少しているなか、5万円未満(0円を除く)の仕送りを受け取っている学生と、一切仕送りを受け取っていない学生が、2022年には増えていることが分かります。これは、仕送りをするのが厳しくなっている家庭が増えていることを表していると考えてよいでしょう。
 
仕送りを無理にすると、実家の家計に悪影響が及びかねません。子どもの学費の支払いで精いっぱいの場合には、仕送りをするにしても金額を抑えるなどする必要があります。経済状況などを考慮しつつ仕送りをするかしないか、あるいは金額を慎重に検討しましょう。
 

仕送りの有無や金額は経済状況による

私立大学の授業料は、決して安くはありません。理系の学部へと通うと、さらに多くの費用がかかる傾向があります。学費の支払いだけで精いっぱいの家庭があってもおかしくはないでしょう。
 
しかし、実家から離れて暮らしている大学生にとって、仕送りは重要な収入源の一つです。仕送りがなければ、アルバイトなどで生活費をまかなう必要が生じ、学業に影響を与える可能性もあります。経済状況なども考慮したうえで、仕送りの有無や金額を決定しましょう。
 

出典

文部科学省 私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
全国大学生活協同組合連合会 第58回学生生活実態調査 概要報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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