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知人の会社ではジム代が「医療費控除」の対象…健康診断で「メタボ」判定された私も控除を受けられますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月5日 4時30分

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スポーツジムの利用料が、医療費控除の対象になる場合があります。   特定健康診断で「メタボリック症候群(以下:メタボ)」と判定されると、運動するようすすめられますが、この場合もスポーツジム代が医療費控除となるのか疑問に思うかもしれません。   そこで今回は、スポーツジム代が医療費控除となる条件について調べてみました。条件を満たす方はお得に運動を始められますので、参考にしてみてください。

特定健康診断で「メタボ」判定! 医療費控除は受けられる?

糖尿病など、生活習慣病の治療のためにスポーツジムで運動する方は、医療費控除を受けられる場合があります。このことを知って、特定健康診断で「メタボ」判定をされたので、自分も医療費控除の対象になるのではと考えている方もいるかもしれません。
 
「定期的に運動するように」と言われたのでスポーツジムに通い始めたとしても、それだけで医療費控除の対象となるわけではない点に注意が必要です。医療費控除の対象となるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
 
・医師の処方箋が必要である
 
高血圧症、高脂血症、糖尿病、虚血性心疾患などの疾病があり、医師が運動療法を行うことが適当であると判断した場合に限り、医療費控除がされるようです。健康維持のために自発的にスポーツジムへ通う方の場合は、医療費控除の対象とはなりません。
 
・厚生労働省が指定する運動施設を利用する
 
どのスポーツジムでもいいわけではなく、厚生労働省から指定された「指定運動療法施設」を利用する必要があります。それ以外の施設で運動療法を行った場合に、かかった費用は医療費として認められません。
 
・運動療法の期間や頻度は決められている
 
運動の頻度は概ね週1回以上であり、8週間以上にわたって運動療法を行う必要があります。該当施設に継続的に通えない場合は、医療費控除が受けられないため注意が必要です。
 

そもそも医療費控除とは? 適用までの流れ

条件を満たして医療費控除が受けられる場合でも、スポーツジム代が無料になるわけではありません。
 
全国健康保険協会協会けんぽによると、医療費控除とは、支払った医療費が1年間で10万円(総所得金額が200万円以下の場合はその5%)を超えた場合に、申告すると所得税などが軽減される制度のことのようです。
 
医療費控除を受けるには、その年の医療費明細を保管しておき、確定申告をする必要があります。スポーツジムへ通って医療費控除を受けるまでの流れは、以下の通りです。


・医師に「運動療法処方箋」を発行してもらう
・「指定運動療法施設」で「運動療法処方箋」を基に運動プログラムを作成してもらう
・運動療法を開始する
・指定運動療法施設で「運動療法実施証明書」を受け取る
・医師に署名をもらう
・税務署で確定申告を行う際に医療費控除を申請する

 

条件を満たせばスポーツジム代も医療費控除の対象に! 制度を理解して活用しよう

「メタボ判定を受けたからスポーツジムに通うことにした」といったように、自主的に運動施設を利用する場合は、医療費控除は受けられません。
 
医療費控除を受けるには、医師の処方箋が必要で、厚生労働省が指定する運動施設で決められた期間・頻度で運動療法を行う必要があります。条件を満たす方はお得に運動を始められる場合もありますから、制度を理解したうえで活用してみるといいでしょう。
 

出典

厚生労働省保健医療局健康増進栄養課長 指定運動療法施設の利用料金に係る医療費控除の取扱いについて(11.12ページ)
全国健康保険協会 協会けんぽ 愛媛支部「高額療養費」と「医療費控除」ってなんだろう?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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