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「固定残業代があるから」と言って、会社が超過分の残業代を支払ってくれません。私はどうするべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月9日 7時50分

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会社が超過分の残業代を支払ってくれない場合、どうすればよいのでしょうか。本記事では、固定残業代の意味も含めて、解説します。

固定残業代とは?

固定残業代は、会社があらかじめ決めた残業時間分を働いたとみなして支払われるものです。そのため、「みなし残業代」とも呼ばれています。固定残業制度を採用している会社に勤めた場合、無制限で残業しなければならないと勘違いする従業員もいます。また、それを悪用して、無制限に残業させようとするブラックな会社もあるのです。
 
しかし、それは間違いです。固定残業時間は上限時間があります。さらに、会社は固定残業時間を従業員に明示しなくてはなりません。
 
例えば、固定残業時間が30時間の会社があるとします。従業員が32時間働けば、会社側は超過した分の2時間分の残業代を支払わなくてはなりません。逆に、従業員が20時間しか働かなかったとします。この場合も減給してはいけないのです。
 
残業時間が30時間以内であれば、何時間残業をしたのかは関係なく、支払われる固定残業代は一定です。閑散期と繁忙期の差が激しい会社の場合、どうしても給与にばらつきが出てしまいますが、固定残業制度を採用している会社であれば、収入が安定するというメリットがあります。
 

会社が超過分を支払ってくれない場合は?

結論からいうと、超過分の固定残業代を会社が支払わないのは違法です。超過分の残業代を請求しましょう。厚生労働省によると、時間外労働の場合「通常の賃金の2割5分以上」の割増料金を支払わなくてはなりません。例えば、時給にして1000円だった場合は、1時間当たりの残業代は1000円×1.25(時間外労働割増率)=1250円以上です。
 
会社側に超過分を請求しても支払ってくれない場合は、まずは「労働基準監督署」に相談するようにしましょう。それでも会社が残業代の支払いに応じてくれない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。また、会社が固定残業制度を導入していたとしても、あらかじめ決められた残業時間いっぱいまで働く必要はありません。
 
固定残業制度を理由に、会社は従業員に残業を強制することはできません。従業員は仕事が定時に終わったのであれば、帰宅しても問題ないのです。固定残業制度を理由に、決められた残業時間分働くように強制する会社はパワハラの可能性があります。労働基準監督署または弁護士に相談することをおすすめします。
 

会社が支払いに応じてくれない場合は労働基準監督署に相談を

固定残業で設定されている時間を超過した分の残業代を支払わないのは違法です。会社側に超過分の残業代を請求しても支払ってくれない場合は、まずは労働基準監督署に相談しましょう。それでも会社が残業代の支払いに応じてくれない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
 

出典

厚生労働省 FAQ(よくある質問)― 労働基準行政全般に関するQ&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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