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50歳で専業主婦。今から「月10万円」を60歳まで稼ぐと、老後の年金はいくら増える? 90歳までの「総額」も試算

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月14日 4時40分

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年金があれば老後は悠々自適な暮らしができるわけではありませんが、それでもできる限り「もらえる金額」を増やしたいと考える人は多いのではないでしょうか。本記事では、現在50歳で専業主婦を続けてきた人が今後パートで月10万円稼ぐ場合、老後受け取れる年金はいくら増えるのか解説します。   今回は話を分かりやすくするため、年金の未納や免除、猶予等の期間はなく満額納付しているものとします。

老後もらえる年金を増やすには?

公的年金には遺族年金や障害年金もありますが、まずは老齢年金をイメージする人が少なくありません。
 
老後に受け取れる年金は大きく分けて「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2種類があります。ほかにも、iDeCoと呼ばれる「個人型確定拠出年金」や「企業年金」など、私的に準備して備えるものもありますが、今回は公的な老齢年金について考えます。
 
老齢年金の受給額を増やすには、老齢厚生年金を充実させる必要があります。というのも老齢基礎年金は収入や資産規模にかかわらず満額の年金額は一定(2024年度は月額6万8000円)だからです。保険料の未納や免除などの期間があると減ります。
 
一方で、老齢厚生年金は厚生年金保険に加入し、納付する保険料や加入期間によって将来受け取れる年金額が変わるのが大きな特徴です。
 

月10万円を10年間続けたら年金はいくら増えるのか

老齢厚生年金は、加入時の収入規模や加入期間によって将来もらえる金額が変化します。一般的には報酬比例部分や経過的加算、加給年金額を合わせて計算しますが、今回は経過的加算や加給年金額は考慮せず報酬比例部分をもとに試算します。
 
報酬比例部分は年金額計算の基礎となるもので、加入期間によって以下の2種類の計算方法が存在します。

●(2003年3月以前)平均標準報酬月額×7.125/1000×2003年3月までの加入期間の月数
●(2003年4月以降)平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の加入期間の月数

今回は、いまからパートとして働いて厚生年金に加入するため、2003年4月以降の計算式が適用されます。平均標準報酬額を10万円として計算すると、10年間働いて加入することで受給できる年金額は年間6万5772円(月間5481円)です。
 

老齢年金の大きなメリット

「年間6万円少々しか増えないなら、パートで10年働く意味はあるのか」と考える人もいるかもしれません。確かに短期的に見ると「思ったより増える金額が少ない」と思うかもしれません。
 
ただし老齢年金は公的年金制度の加入者であった人の老後の保障として給付され、生涯にわたって受け取れるのが大きなメリットです。つまり長生きするほど得になる可能性が高いといえるでしょう。
 
今回のケースで、年金の繰上げや繰下げ受給は行わず通常通り65歳から受け取り始めるとすると、90歳まで生きる場合は25年間で合計164万4300円もらえます。1年間でみると6万円少々でも長期的にみると決して無視できない金額となることが分かります。
 

まとめ

本記事では、いまからパートを始めて厚生年金に加入し、月10万円稼ぎ続けたら老後にもらえる年金はいくら増えるのか解説しました。
 
「ちりも積もれば山となる」という言葉もあるとおり、長期的にみると無視できない規模となることもあります。老後にもらえる年金を増やしたい場合は、できる限り長く働いて厚生年金の加入期間を増やすのも選択肢の1つです。
 

出典

日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 は行 報酬比例部分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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