中古車を「50万円」安く購入できたという知人。どうしたらそんなに値引きできるの？

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月23日 1時10分

中古車を購入する際は、少しでも購入費用をおさえるために、可能であれば値引きをしてもらいたいと考えている方も多いでしょう。実際に値引き交渉を行い、数十万円の値引きに成功した方もいるようです。今回は、中古車購入の値引き交渉をする際のポイントについて解説します。

中古車購入の際に値引き交渉はできる？

新車、中古車問わず、車を購入する際は値引き交渉が可能です。

本田技研工業株式会社が2023年に実施した中古車の購入に関する調査によると、中古車を購入する際に、値引き交渉をした方の割合はおよそ57%と6割近くにのぼります。

年代別の割合では、20代が65％と最も多く、次いで40代が60％となり、ほかの年代でも半数以上の方が値引き交渉を行っているようです。

値引き交渉可能な場合はいくらまで値引きしてもらえる？

中古車の値引き額は、10万円程度が平均的のようです。

実際に値引き交渉に成功した方の値引き額に対する割合は、表1の通りです。

表1

値引き額	値引きをしてもらえた方の割合
1万円未満	4.6％
1万円〜3万円未満	15.2％
3万円〜5万円未満	15.0％
5万円〜10万円未満	22.8％
10万円〜30万円未満	13.1％
30万円〜50万円未満	3.7％
50万円〜100万円未満	1.8％

※本田技研工業株式会社「中古車の購入に関する調査 2023」を基に筆者作成

値引き額の割合で1番多い金額は、5万円〜10万円未満となっており、値引き額にかかわらず、全体を通して76％前後の方が値引きに成功しています。

また、50万円以上の値引きができている方もいますが、割合から察してもあまり現実的な数値ではないと考えられます。
本来必要なメンテナンス費用まで抜かれてしまっている可能性もあるため、値引き額が大きい場合は、値引き内容を確認するようにしてください。

値引き交渉する際のポイント

少しでも車の購入費用をおさえるためにも、値引き交渉をする際は、以下のポイントをおさえておきましょう。

●事前にできる範囲で相場を調べておく
●予算は伝えない
●月末や決算月に購入する

中古車販売サイトで対象の車の相場感をある程度把握しておけば、購入金額が高いか安いかの判断がつきやすくなり、値引き交渉がしやすくなります。

また、予算を伝えてしまうと本来予算以下で購入できた場合でも、値引きができなくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。

可能であれば、車を購入する時期も考慮してみましょう。
月ごとに販売目標を設定している自動車販売店が多いため、月末または決算月にあたる3月か9月に購入すると、値引き交渉に応じてもらいやすい場合があります。

中古車の値引き額は10万円程度が平均的

中古車を購入する際は、値引き交渉をすることで10万円程度の値引きが受けられる可能性があります。

平均よりも高い大幅な値引きが受けられたとしても、本来必要なメンテナンス費用やサービス費用が抜かれてしまっているケースがあるため、注意しましょう。
結果的にアフターメンテナンスが必要となれば、本末転倒です。

値引き交渉をする際は、ご紹介したポイントをおさえつつ、常識の範囲内で値下げ交渉を依頼してみましょう。