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新卒社員が履歴書に記載した「TOEICのスコア900点」が嘘であると発覚しました。入社後でも内定は取り消せますか? 正直「詐欺」ですよね…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月5日 2時20分

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履歴書は、個人の学歴や職歴など、さまざまな経歴が記載されている書類です。会社の採用試験において採用、または不採用を決定する重要なものですが、採用後に履歴書に嘘の情報が記載されていたことが発覚するケースもあります。   本記事では、新しく採用した社員の履歴書に嘘の経歴が記載されていた場合、内定を取り消せるか否かについて解説します。

そもそも経歴詐称とは

経歴詐称とは、過去の経験や取得した資格について嘘の情報を提示する、または隠蔽する行為のことです。経歴詐称にはいくつか種類があり、学校の名前や卒業年度を偽る学歴詐称、前職の職種や業務内容を偽る職歴詐称などがあります。
 
今回取り上げるTOEICのスコアも、嘘の点数を報告する、またはTOEICの受験経験自体がない場合、スキルや資格の詐称に該当します。
 

経歴詐称した社員の内定を会社側は取り消すことができる?

経歴詐称した社員の内定を取り消せるか否かは、状況によって異なります。
 
今回の場合、会社側が英語力のある人材を探すために、TOEICのスコアを教えるよう求めていたとします。経歴詐称をしていた社員は実際には英語の能力が不足し、会社側が期待していたパフォーマンスを発揮できないという可能性もあるでしょう。
 
その場合、会社側の信頼を失ったことと合わせて、採用理由である業務を遂行できないため、内定を取り消す十分な理由になり得ます。
 
より悪質だと判断した場合、会社に対する詐欺行為として民事で損害賠償を請求することも可能です。
 

経歴詐称が発覚した場合の会社側の動き方

採用した社員の経歴詐称が発覚した場合、会社側はまず事実確認を含めた調査を実施します。調査内容は詐称された経歴をはじめ、詐称された経歴が採用の可否に影響を与えたか、給料にどの程度反映されたかなど、会社によってさまざまです。
 
調査がある程度進んだ段階で、今度は経歴を詐称した社員本人に聞き取り調査を実施します。これは、経歴詐称が本人にとって意図していなかったものであった可能性もあるためです。意図しない経歴詐称の原因として、履歴書を作成する際に記載漏れがあった、記入ミスをしていたなどが挙げられます。
 
本人への聞き取り調査を経て、最終的な処分内容を決定します。処分内容に対して社員が不満を訴えた場合は交渉、それでも話がまとまらなければ裁判へ移行するケースもあります。
 

経歴詐称を事前に見抜くためのポイント

経歴詐称のトラブルに巻き込まれないためには、あらかじめ経歴に嘘がないか見抜くことが重要です。経歴詐称を事前に見抜くために、以下のポイントを押さえましょう。
 

書類選考を徹底する

書類選考の段階で、履歴書や職務経歴書に嘘がないかしっかりチェックしましょう。資格の有無を確認したい場合は、資格証明書を求めるのが有効です。
 
TOEICは資格証明書がないため、試験を受けた後に届く公式認定証の提出を依頼するとよいでしょう。
 

面接で嘘を見抜く

面接時の受け答えも、経歴詐称を見抜くポイントになります。履歴書に嘘の記述がある場合、受け答えの内容が二転三転しがちです。
 
少しでも不信感を抱いたら、詳しい説明を相手に求めましょう。
 

経歴詐称による内定取り消しは、会社のイメージ低下にもつながる!

経歴詐称は悪質なものを除いて、内定取り消しに至らないケースも少なくありません。しかし、経歴詐称による内定取り消しは、会社の選考プロセスに問題があるとみなされ、会社のイメージを落とす可能性があります。
 
内定の取り消しによって訴訟問題にまで発展する場合もあるため、経歴詐称を見抜ける選考フローを会社全体で構築しましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 刑法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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