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終活とエンディングノートを書くことの目的は同じ? 2つの関係とは?

ファイナンシャルフィールド / 2024年5月21日 22時10分

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「エンディングノート」という言葉が世間に広がり、それに伴って「終活」という言葉も当たり前に使われるようになってきています。そのため、「終活=エンディングノート」だとイメージしている人もいるのではないでしょうか。今回は「終活」と「エンディングノート」の関係についてお話します。

終活とは

「終活」とは、「亡くなる準備」と考える人も多いかと思いますが、「終活」という言葉が世の中に浸透してきたことにより、単に「亡くなる準備」と考える人は少なくなり、前向きな捉え方をする人が増えてきたようです。では、改めて「終活」とはどういう活動なのでしょうか。
 
「終活」とは、物を断捨離したり、相続のために資産を整理したりといったことがイメージされがちですが、本来は、「将来のライフプランを考えることにより、その将来の不安を今から解決していく活動」の総称であると筆者は考えています。
 
そのため、断捨離や資産整理も終活の1つです。つまり、将来のライフプランを考えたうえで、「物を断捨離」や「資産整理」をしました、という流れであることが大切です。
 
将来のことを考えずに終活として行動を起こす人は少ないと思いますが、まずは「将来の生活をイメージ」し、その将来に不安があれば、その不安を解消するための活動であることを覚えておいてください。
 

エンディングノートとは

エンディングノートについても、やはり「亡くなる準備ノート」というイメージが強いのではないでしょうか。おそらく、このノートの名前からイメージしてしまうからでしょう。しかし、実際にノートを見たことのある人は、そのイメージは良い意味で裏切られることになったと思います。
 
多くのエンディングノートは、ノートの前半は自分自身の「たなおろし」をするようになっています。自分自身のプロフィールや思い出を書いていくものが多いです。
 
初めは、エンディングノートと聞いて暗い内容を思い浮かべてしまうかもしれませんが、これらを書き進め、今まで付き合ってきた人たちとの思い出を振り返ることにより、楽しかった思い出や、ときには苦い思い出などとともに、温かい気持ちになっていくのではないでしょうか。
 
ノートの後半は、多くが「家族へのお願いごと」になっています。介護やお葬式、お墓のこと等、「こうして欲しい」という思いをつづることができます。この部分のイメージが強く、エンディングノート=「亡くなる準備ノート」と思われ、二の足を踏む人も多いようです。
 
しかし実際は、エンディングノートを作成した多くの人から、「このノート、書いていると楽しい」という声を聞きます。「意思疎通ができなくなったときも、このノートに書いたと思えると安心する」、「色々なことを想像できて、何となく楽しかった」という理由のようです。
 

終活とエンディングノートの目指すところは同じです

「終活」と「エンディングノート」の目的は同じです。結論から言うと「今の生活をより良くするための準備」なのです。
 
「終活」は、将来のことを考えて将来の不安を少しでも減らすための活動であり、「エンディングノート」は、意思疎通が取れなくなったときなど、将来何かあったときでも家族に伝えておきたいこと等を整理しておけるノートなのです。
 
「エンディングノート」については、このようにまとめると暗いイメージかもしれませんが、意思疎通がとれなくなる可能性を考えると、自分自身も不安や心配があるかと思うので、その不安を減らすためのノートと思えば良いのではないでしょうか。つまり、「不安を今から解決する活動」という意味になります。
 
老後の不安が頭をよぎったら、終活の始めどきです。終活で何をしたらよいか分からない人は、まずエンディングノートを開くことから始めてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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