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部屋全体を涼しくするために、サーキュレーターを買おうと思っています。1ヶ月つけっぱなしにしたら、電気代はどれだけかかりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月13日 10時0分

部屋全体を涼しくするために、サーキュレーターを買おうと思っています。1ヶ月つけっぱなしにしたら、電気代はどれだけかかりますか?

暑い夏、部屋全体を涼しくするためにサーキュレーターの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。サーキュレーターは、エアコンの冷気を効率的に循環させて部屋全体を涼しくするのに役立つといわれているアイテムですが、その電気代が気になるところです。   この記事では、サーキュレーターの電気代と、電気代を節約する使い方について詳しく解説します。

扇風機とサーキュレーター

扇風機とサーキュレーターは、どちらも風を起こす家電製品ですが、風向きと目的が大きく異なります。
 
扇風機は、うちわや扇子のように、柔らかな風を直接体に当てて、風が当たっている部分で涼しさを感じることができるといわれています。サーキュレーターは直線的な強い風で部屋の空気を循環させることにより、室内全体の温度を均一にし、快適な体感温度を保つのが特徴だとされています。
 
サーキュレーターは風を遠くまで直線的に届けることができるのに対し、扇風機は比較的近い距離で幅広い範囲に風を送ります。そのため、部屋の空気を循環させたい場合にはサーキュレーターを、風に当たって涼しさを感じたい場合には扇風機を使用するのがよいでしょう。
 

サーキュレーターはモーターによって違いがある

サーキュレーターの性能は、そのモーターの種類に大きく影響されます。主に、DC(直流式)モーターとAC(交流式)モーターの2つのタイプがあります。ACモーターは壊れにくく丈夫で長持ち、長時間の使用でも性能が低下しにくい点が特徴といわれています。
 
しかし、ACモーターはシンプルな構造でコストが低い一方、消費電力が高く、電気代も高くなる傾向があるようです。
 
一方でDCモーターは、ACモーターと比較すると電気代を節約しやすい傾向があるようです。さらに、静音性に優れている傾向もあるようなので、寝室やオフィスなどの静寂を求める環境での使用に適していると考えられます。ただし、DCモーターは本体価格がACモーターに比べて高価になる傾向があります。
 

サーキュレーターの電気代

サーキュレーターを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電力はいくらになるのかを、計算してみましょう。今回は、ACモーターの消費電力を39W、DCモーターの消費電力を25Wと仮定します。電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1kWhあたり31円を適用します。
 
以下に、サーキュレーターを1ヶ月間つけっぱなしにした場合の電気代を計算してみます。
 

サーキュレーターを1ヶ月間つけっぱなしにした場合の電気代

サーキュレーターを1ヶ月間つけっぱなしにした場合の計算条件は以下の通りです。
 

・電気料金単価:31円/kWh
・ACモーターの消費電力:39W
・DCモーターの消費電力:25W
・1ヶ月の時間:24時間 × 30日 = 720時間

 
電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」の計算式で求めます。
 
消費電力はkW(キロワット)に換算するので、ACモーターの消費電力は39W = 0.039kW、DCモーターの消費電力は25W = 0.025kWです。
 

ACモーターの電気代:0.039 kW×720 時間×31 円/kWh=約870 円
DCモーターの電気代:0.025 kW×720 時間×31 円/kWh=約558 円

 
これらの計算から、ACモーターのサーキュレーターはDCモーターのサーキュレーターに比べて電気代が高くなる可能性があることが分かります。
 

夏だけでなく冬もサーキュレーターを利用しよう

空気の性質上、暖かい空気は上部にたまりやすくなるといわれています。そのため、冷房だけでなく、暖房を使用する冬の時期にも足元が冷たく感じることがあるかもしれません。
 
そういった場合、サーキュレーターを使うことで空気が循環し、温度差が軽減される可能性があります。特に暖房を多く使う時期には、サーキュレーターを併用することで光熱費の節約につながる可能性があります。
 

まとめ

製品などによっても異なりますが、今回の結果ではACモーターのサーキュレーターを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は約870円、DCモーターのサーキュレーターの場合は約558円となることが分かりました。
 
ACモーターの方がDCモーターよりも電気代が高くなる傾向があるため、電力消費を抑えたい場合はDCモーターのサーキュレーターを選ぶとよいでしょう。
 

出典

全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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