東南アジアに行った際、日本車ばかり走っていてびっくりしました。なぜ日本の車は海外で人気があるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月16日 2時20分
東南アジアへ訪問した際、日本車ばかり走行していることに驚いた人がいるかもしれません。実際に日本車の多さを目にした人の中には、なぜ海外で日本車の人気が高いのか気になる人もいるでしょう。 今回は日本車がどのくらい海外へ輸出されているのかをまとめました。あわせて、東南アジアで日本車が売れる理由についてもご紹介します。
日本車は海外へどのくらい輸出されている?
海外へ輸出されている日本車の台数は、以下の通りです。
・2019年:約482万台
・2020年:約374万台
・2021年:約382万台
上記の出荷台数は主要国の中でも上位に入ります。フランスに次いで2番目の出荷台数となっているため、世界的にも人気の車が多いと考えられるでしょう。
また、日本で生産されている四輪車の台数について、2021年は約784万台となっていました。生産台数に対して約半数が海外へ出荷されていることを考えると、海外市場への販売も想定しているメーカーがあるともいえるでしょう。
東南アジアで日本車が売れる理由
東南アジアで日本車が売れている理由として考えられるのは、以下の3つです。
・信頼性の高さ
・燃費のよさ
・ラインアップの多さ
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
信頼性の高さ
日本車が海外で人気の理由として、やはり信頼性の高さがあげられるでしょう。特に耐久性の高さは日本車の大きな利点として考えられており、発展途上国の整備されていない道路でも安定した走行に期待できます。
また、海外では日本のような車検制度が整っていないケースもあるようです。そのため、不具合の可能性が低いと考えられている日本車は、東南アジアでも人気といえるでしょう。
なお、日本の自動車メーカーは、海外にも工場を構えているケースがあります。このことから、仮に修理が必要になった場合も、すぐに対応できる点がメリットとして考えられているようです。
燃費のよさ
日本車は海外の車に比べて燃費がよいと考えられているようです。例えばトヨタから販売されているヤリスクロスのZモデル・ガソリン車は、WLTCモードで18.3キロ/リットルとなります。対してBMWが取り扱う「X1 sDrive 18i M Sport」は14.43キロ/リットルとなっていました。
ハイブリッド車はもちろんですが、一般的なガソリン車でも燃費がよいとされているため、ランニングコストの面から日本車が選ばれることもあります。
車体価格だけでいえば、海外車のほうが安く購入できるかもしれません。しかし、信頼できる車かつ燃費がよいことを加味した場合、長く乗る人にとってはさまざまなメリットを得られるでしょう。
海外車にも燃費のよい車は増えているようですが、その場合は新しめのモデルを購入しなければならないでしょう。このことから、安価で燃費のよい車を購入できる日本車は、海外でも人気が高いと言えます。
ラインアップの多さ
日本の車メーカーは、さまざまな車種を取り扱っています。例えばミニバンやセダンなどはもちろん、ピックアップトラックや軽自動車など、選択肢は幅広いです。
海外のメーカーだと、セダンやSUVなどに偏ったラインアップになってしまうでしょう。これは、海外での顧客需要が関係しており、どうしてもそれ以外の車種は販売台数が伸びないようです。
東南アジアとひとまとめにしても、国による需要はさまざまと考えられます。このことが関係し、海外で日本車の人気は高いといえるでしょう。
海外で日本車の人気が高いのは性能や信頼性などが関係している
東南アジアをはじめとして、海外では日本車の人気・需要があるようです。考えられる理由としては性能の高さや信頼性など、さまざまなものが関係しているといえるでしょう。
実際に輸出されている車の台数も、世界的に上位となっていました。各国の需要を満たせるような車を生産しているのは、日本車の強みといえるでしょう。
出典
一般社団法人 日本自動車工業会「世界生産・販売・保有・普及率・輸出」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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