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車内を冷やすには「ドアの開け閉め」で熱気を追い出すといい?エアコンをすぐつけない方が節約できるの?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月18日 2時10分

車内を冷やすには「ドアの開け閉め」で熱気を追い出すといい?エアコンをすぐつけない方が節約できるの?

夏の暑い日に車に乗り込むと、車内の温度が非常に高くなっていることが多いです。特に直射日光の下に駐車されている車は、ドアを開けた瞬間に熱気がこもっていることを実感するのではないでしょうか。   そんなとき、エアコンをすぐにかける前に「ドアの開け閉め」で熱気を追い出す方法があるといわれています。実際、この方法は本当に効果的なのでしょうか?   今回は、効果が期待できる車内を冷却する方法と、エアコンをすぐにつけない方が節約になるのか否かについて紹介します。その他の節約術についても合わせてみていきましょう。

効果が期待できる車内の冷却方法

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)では、以下のようなテストを実施しています。
 

<テスト内容>

(1)同じ車を5台用意
(2)車内温度が55度になったタイミングでそれぞれ異なる方法で温度低下を試みる
(3)温度センサーを運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置
(4)経過時間ごとに温度変化を測定

 
テストの結果は、表1の通りです。
 
表1

温度低下の方法 結果
1.ドア開閉
エアコンは使用せず、助手席の窓だけを開け、
運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃がした後、温度変化を測定
1分弱後、55度から47.5度に低下
2.冷却スプレー
エアコンは使用せず、冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかけ、3分間の温度変化を測定
3分後、55度から50.1度に低下
3.エアコン「外気導入」
窓を開けず、車のエアコン(オート)を外気導入、
温度設定はLo(最低)にし、10分間の温度変化を測定
10分後、55度から29.5度に低下
4.エアコン「内気循環」
窓を開けず、車のエアコン(オート)を内気循環、
温度設定はLo(最低)にして、10分間の温度変化を測定
10分後、55度から27.5度に低下
5.エアコン+走行
窓を全開にし、車のエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にして走行。
2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行し、温度変化を測定
5分後、55度から28.0度に低下

出典:一般社団法人日本自動車連盟「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト)」を基に筆者作成
 
「1.ドアの開閉」を試したところ、1分弱で55度から47.5度に下がることが分かりました。高温の空気を外に逃がすことはできますが、車内温度が急速に下がるわけではありません。
 
最も効率的に車内の温度を下げる方法は「5.エアコン+走行」です。車内の熱気を出したら窓を閉め、エアコンを内気循環にして走行する方法によると、5分後に55度から28度まで下げることができます。
 

エアコンをすぐにつけない方が節約になる?

エアコンはすぐにつけない方が、節約になる可能性があります。高温の車内をエアコンで一気に冷やそうとすると、エアコンのコンプレッサーがフル稼働し、燃料消費が増加します。そのため、エアコンを使わずにまずはドアの開け閉めで熱気を追い出しましょう。
 
また、エアコンをすぐにつけないことで、エンジンの負荷を軽減し、長期的には車のメカニズムに対するストレスの軽減も期待できます。車の寿命を延ばし、メンテナンスコストの削減にもつながる可能性があるでしょう。
 

その他の節約術

エアコンをすぐにつけない方法以外にも、車内温度を効果的に管理するための方法はいくつかあります。例えば駐車する際に日陰を選んだり、サンシェードを使用したりする方法です。これにより、直射日光による車内温度の上昇をある程度抑えることができます。
 
さらに、車の窓を少しだけ開けて換気を行うことで、車内の空気を循環させる方法も効果的です。ただし、この方法は、防犯上のリスクがあるため、短時間の駐車や目に入る場所への駐車に限定しましょう。
 

さまざまな節約方法を組み合わせよう

夏の暑い車内を効率的に冷やすためには、エアコンをすぐにつけるのではなく、まずはドアの開け閉めを行って熱気を追い出すことが効果的です。ただしこの方法では、車内温度が急速に下がるわけではありません。
 
今回参照した一般社団法人日本自動車連盟のテストによると、窓を全開にしてから外気導入のエアコンLo(最低)をつけ走行、その後窓を閉めエアコンを内気循環に切り替えて温度調節をするのが最も早く車内の空気を冷ますことができるようです。この方法は、冷却効果だけでなく、節約効果にもつながるでしょう。
 
また、日陰に駐車したり、サンシェードを使用したりすることも車内温度の上昇を抑えることに役立ちます。これらの方法を組み合わせ、快適なドライブを実現しながら、節約していきましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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