なぜフリーランスエンジニアはやめとけと言われる?おすすめの言語や対策を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月20日 10時48分
フリーランスエンジニアとして働くことには多くの自由と可能性がありますが、その反面、ネットやSNS上では「やめとけ」「やばい」「後悔する」というネガティブな声が少なくありません。 その理由を理解し、適切な対策を講じることが、成功への鍵となります。 本記事では、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由8つと、その具体的な解決策について詳しく解説します。自由な働き方に憧れる方、フリーランスエンジニアを目指す方にとって、必見の内容です。
フリーランスエンジニアはやめとけといわれる理由8選
近年、ネットやSNS上で「フリーランスエンジニアはやめとけ」という意見が多く見受けられます。
実際のところ、フリーランスエンジニアとして働くことにはいくつかのリスクや課題が伴います。ここでは、その理由を8つ紹介し、各問題に対する解決策や対策も提案します。
1. 収入が安定しない
フリーランスエンジニアとして働く最大のリスクは、収入の不安定さです。
単発の案件をこなすだけだと、収入が安定せず、自転車操業となり、精神的なストレスもかかるため、やめとけと言われています。
求人ボックスの案件をみるとフリーランスエンジニアの案件は月で20万後半から100万円以上と幅が広く、特に初心者にとっては高単価の案件を獲得するのが難しいです。
例として、フリーランスエンジニアのAさんは、年間を通して月々の収入が大きく変動しました。ある月は50万円稼げたものの、翌月には20万円しか稼げず、生活費の確保に苦労した経験があります。
できるだけ安定した収入先を確保し続けるための案件確保やスケジュール管理が大切だといえます。
一つのクライアントに依存せず、複数のクライアントから仕事を受けることが重要です。これにより、特定のクライアントの影響を受けにくくなります。
✓自主学習を行う
高単価の案件を獲得するために、新しい技術を学び続けることが必要です。オンラインコースやセミナーを活用して、スキルを磨くことが推奨されます。
2. スキルアップできない
フリーランスとして働くと、スキルアップの機会が限られることがあります。
企業に所属していると、研修や教育制度が充実しており、新しい技術を学ぶ機会が多いですが、フリーランスには自主的に動かなければそのような環境がありません。
また、自主性をもって継続的に学ぶ姿勢が不可欠です。過去知見と需要のあった技術でも需要が下がれば、収入に悪影響を及ぼし、気づいたときには手遅れとなる可能性もあるため、環境に依存する人からするとやめとけと感じるでしょう。
例として、フリーランスエンジニアのBさんは、自分の得意な分野の案件に集中するあまり、新しい技術の習得が遅れてしまい、市場の変化についていけなくなったという経験があります。
フリーランスエンジニアを目指す方は、スキルアップを心がけましょう。
自分で学ぶためのリソースを積極的に活用することが重要です。例えば、テックキャンプなどのオンライン学習プラットフォームを利用して、新しい技術を学ぶことができます。
✓フリーランスのコミュニティに参加
他のフリーランスエンジニアと情報交換を行い、新しい技術を学ぶ機会を増やすことが有効です。例えば、大手クラウドソーシングサービスを運営する「ランサーズ株式会社」が行っている「新しい働き方Lab」やフリーランス協会などに参加するのも有効です。
3. 今からフリーランスになるのは遅い
ネットで検索を行うと「エンジニア 飽和」「エンジニア 不足 嘘」といったワードがあります。
たしかにフリーランスエンジニアの市場は年々広がりを見せています。
「フリーランススタート」が調査した「ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査」2022年版によると、ITフリーランスの人口は2020年で20.1万人だったのに対し、2021年におけるITフリーランス人口は23.1万人とおよそ15.1%も増加しました。今後もフリーランスとして活躍するIT人材は年間115%程の水準で増加していくとの試算もあります。
一方で、経済産業省の2019年3月調査の「IT人材需給に関する調査報告書」によると、2030年にはIT人材の不足数が最大で約79万人になると言われており、現状では、需要のほうが高いといえます。
ただし、需要としては、開発経験が3年以上ある人材が求められており、1年未満の開発経験であると案件数が少なくなる可能性は高いでしょう。
特定の分野や技術に特化することで競争を避けることができます。例えば、ブロックチェーン技術やAIに特化することが考えられます。
✓実績を積む
経験が浅い場合は、まずは小さな案件から始めて、実績を積み上げることが重要です。これにより、信頼を築き、より大きな案件を獲得することが可能になります。
4. 生成AIにとって変わられる
近年、AI技術の進化により、一部のエンジニアの仕事が自動化されつつあります。
特に、単純作業や定型業務はAIにとって代わられる可能性が高いため、単純な案件でのフリーランスエンジニアの需要が減少するリスクがあります。
野村総研と英オックスフォード大学が2017年行った調査結果によると「日本の労働人口の49%が人工知能やロボットなどで代替可能になる」と試算しています。エンジニアにおいても一定の影響があると考えられます。
生成AIの発展が目まぐるしいため、やめとけといったネガティブなイメージが先行している可能性があります。
しかし、今後AIが進化したとしても100%置き換われられることはないでしょう。より生成AIを活用し、上流工程もこなせるエンジニアを目指すことで、年収がアップする可能性もあります。
AI技術を理解し、活用することで市場価値を高めることが重要です。例えば、機械学習やデータサイエンスのスキルを身につけたり、AI技術を積極的に活用することで案件スピードを上げるなどがあります。
✓フルスタックエンジニアを目指す
AIに代替されにくい人材になるために、バックエンドだけでなくフロントサイドや、インフラの構築、運用、保守の全般知識を身につけることで、時代に合わせた人材になることができます。
5. 社会的信用度が低くなる
フリーランスとして働くと、社会的な信用度が低くなることがあります。
例えば、クレジットカードの審査や住宅ローンの申請が難しくなることがあります。
「フリーランス白書 2024年版」によると、「実際にフリーランスエンジニアになって感じたメリット・満足している点、デメリット・不満な点を教えてください」の1位として「社会的信用が低い」が挙げられています。
例として、フリーランスエンジニアのCさんは、住宅ローンの審査に通らず、物件購入を断念せざるを得なかったという経験があります。
信用度の低さに苦労した経験がある方は、やめとけと思う一因となります。
社会的信用を上げるためには、十分な安定した収入が必要不可欠です。開業してまもないフリーランスの場合はどうしても信用が低くなってしまいます。安定した収入を継続できるようになるまでの余裕をもった資金繰りを心がけましょう。
✓信用度の高い保証人を立てる
個人の信用だと難しい場合、社会的信用が高い配偶者または、家族などを保証人とすることで、クレジットカードやローンの審査に通る可能性が高まります。
6. 営業力が必要になる
フリーランスエンジニアは、自分自身で仕事を獲得する必要があります。そのため、技術スキルだけでなく、営業力も重要です。クライアントとのコミュニケーションや交渉が苦手な場合、案件獲得が難しくなります。
「フリーランス白書 2023年版」によると、「フリーランスと発注者のマッチングにおける課題」において、「人材側のコミュニケーション力不足」が指摘されています。
具体的な事例として、フリーランスエンジニアのDさんは、技術力は高かったものの、営業が苦手で案件獲得に苦労しました。
オンラインコースやセミナーで営業スキルを学ぶことが重要です。例えば、オンラインセミナーなどでビジネスコミュニケーションや交渉術を学んだり、実際に有料のセミナーを受講するなどが有効です。
✓フリーランスエージェントを利用する
案件を紹介してくれるエージェントを活用することが有効です。大手でいうとレバテックなどが有名です。これにより、自分で営業を行う負担を軽減することができます。しかし、実務にあたっても一定のビジネスマナーを身につける必要性はあります。
7. 自己負担が多い
フリーランスとして働く場合、健康保険や年金などの社会保障や税金は自己負担となります。
また、仕事に必要な設備やソフトウェアの購入費用も自己負担です。会社員時代にはなかった手続きや、負担があるため、やめとけと言われる理由の一つになっています。
案件内容や収入金額、家族有無などによって異なりますが、フリーランスエンジニアの場合、社会保障や税金が、収入の2~3割程度を占めます。
会社員時代の収支の感覚だと思わぬ支出で支払えないケースもあるため注意が必要です。
健康保険や年金の支払いに備えて、収入の一部を積み立てることが重要です。これにより、突然の支出にも対応できるようになります。
✓フリーランス協会に加入する
フリーランス向けの保険やサービスを提供している協会に加入することが推奨されます。自己負担を軽減することができます。
8. 体調を崩したら終わり
フリーランスエンジニアは、病気や怪我で働けなくなった場合、収入が途絶えるリスクがあります。
このようなリスクがやめとけと言われる理由の一つです。会社員のように有給休暇や病気休暇がないため、体調管理が非常に重要です。
例として、フリーランスエンジニアのEさんは、病気で1ヶ月間仕事ができず、収入が途絶えてしまいました。
体調管理ももちろん重要ですが、保険に入っておくことも手段として有効です。
定期的な運動や健康診断を受けることが重要です。これにより、体調を維持し、長期間働くことができます。
✓所得補償保険に加入する
病気や怪我で働けなくなった場合に備えて、所得補償保険に加入することが推奨されます。これにより、収入の途絶を防ぐことができます。
フリーランスエンジニアになるメリットは?
フリーランスエンジニアとして働くことには、多くの魅力があります。ここでは、フリーランスエンジニアになるメリットを詳しく紹介します。
1. 自由な働き方ができる
フリーランスエンジニアの最大のメリットは、自由な働き方ができることです。
勤務時間や場所に縛られず、自分のペースで仕事を進めることが可能です。
特にプログラマーなどは、リモート可の案件が多数あります。
これにより、プライベートと仕事のバランスを取りやすくなります。
たとえば、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど自分が働きやすい場所で仕事ができることや、朝早く働いたり夜遅く働いたりと自分のライフスタイルに合わせた働き方ができることが挙げられます。
2. 高収入の可能性
フリーランスエンジニアは、自分のスキルや経験に応じて高収入を得ることができます。
「フリーランス白書 2024年版」によると、フリーランスエンジニアになる前と比べて年収が、同等または上がったと回答した人が全体の85%を占めています。
特に専門的なスキルやニッチな市場での経験を持っている場合、高単価の案件を獲得することが可能です。例えば、クライアントと直接交渉することで報酬を自分の望む水準に設定できることや、複数のクライアントから仕事を受けることで収入源を増やし、総収入を高めることができます。
3. 多様な経験が積める
フリーランスエンジニアは、さまざまなプロジェクトやクライアントと関わることができるため、多様な経験を積むことができます。
これにより、自分のスキルセットを広げ、さらに市場価値を高めることができます。例えば、IT、金融、医療などさまざまな業界のプロジェクトに参加することで多角的な知識と経験を得られることや、プロジェクトごとに異なる技術やツールを使うことで最新の技術トレンドを追い続けることができます。
4. キャリアを選択しやすい
フリーランスエンジニアは、キャリアの選択の自由度が高いです。
どのプロジェクトに参加するか、どのクライアントと仕事をするか、自分の意思で選ぶことができます。
例えば、興味や関心に基づいてプロジェクトを選び、自分が情熱を持って取り組める仕事に集中できることや、自分のキャリアゴールに向けて必要なスキルや経験を積むための戦略を立てることができます。
5.専門のジャンルを増やしやすい
フリーランスエンジニアは会社員と違い好きな専門ジャンルを選ぶことができます。
例えば、Web開発、モバイルアプリ開発、データサイエンス、クラウドコンピューティングなど、自分が興味を持っている分野に特化することが可能です。
これにより、特定の技術や知識に精通し、専門性を高めることができます。専門性が高まることで、クライアントからの信頼度も上がり、より高収入の案件を受けやすくなるでしょう。
フリーランスエンジニアとしてのキャリアは、自分次第でどこまでも広げられます。自分の強みや興味に応じて、専門分野を深掘りすることで、他者との差別化を図りやすくなります。
例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークに特化することや、特定の業界に特化したソリューションを提供することで、ニッチな市場での需要を掴むことができます。
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスエンジニアとして成功するためには、特定のスキルや性格特性が求められます。
ここでは、フリーランスエンジニアに向いている人の特徴を詳しく紹介し、それぞれの特徴を持つことでどのように成功へつながるかを解説します。
1. 自主性がある人
フリーランスエンジニアは自己管理が非常に重要です。
案件の進行管理や納期の遵守、クライアントとのコミュニケーションを自ら行う必要があります。
そのため、自主的に行動できる人が向いています。例えば、タスクを効率よく整理し、自発的にスケジュールを立てることができる人は、フリーランスとしての成功に近づけます。
2. 向上心がある人
フリーランスエンジニアとして成功するためには、常に新しい技術や知識を追求する向上心が必要です。技術の進化は非常に速いため、最新のトレンドやスキルを習得し続けることが求められます。
向上心のある人は自己学習を怠らず、積極的に新しい挑戦を受け入れることで、競争の激しい市場で優位に立つことができます。
オンラインコースや技術セミナーに積極的に参加し、新しいプログラミング言語やフレームワークを自主的に習得することが苦ではない方は、おすすめです。
3. 営業力がある人
フリーランスエンジニアはある意味で自分自身が商品であり、クライアントに自分を売り込む力が重要です。
営業力がある人は、自分の強みや実績を効果的にアピールし、クライアントとの信頼関係を築くことができます。これにより、リピート案件や紹介案件が増え、安定した収入を得ることが可能になります。
具体的な方法として、ポートフォリオサイトを作成し、自分の過去のプロジェクトや成果物を提示することができれば、クライアントに信頼感を与えることに繋がります。
4. コミュニケーション能力が高い人
フリーランスエンジニアはクライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションを取る能力が求められます。
高いコミュニケーション能力を持つ人は、クライアントのニーズを正確に理解し、適切な提案やフォローアップを行うことができます。結果として、プロジェクトの成功率が高まり、クライアント満足度も向上します。
コミュニケーションとは話すだけでなく、メールでのレスポンスの早さや、報連相の頻度なども重要な要素になります。
5. 柔軟性がある人
フリーランスエンジニアは、さまざまなプロジェクトやクライアントに対応する必要があります。
そのため、柔軟性が求められます。例えば、新しい技術やツールの導入に抵抗がなく、さまざまな業界の案件に対応できる柔軟な思考が重要です。
また、プロジェクトの変更や急な要求に対しても、迅速に適応できる能力が求められます。これにより、クライアントの満足度を高め、リピート案件を獲得しやすくなります。
6. ストレス耐性が高い人
フリーランスエンジニアは時には、テ厳しい納期やクライアントの高い要求に直面することがあります。
ストレス耐性が高い人は、そうしたプレッシャーの中でも冷静に対処し、質の高い仕事を提供することができます。ストレスに強い人は、長期的に安定したパフォーマンスを発揮しやすいでしょう。
後天的にストレスマネジメントの方法を学び、リラクゼーション法やタイムマネジメント術を取り入れることで、精神的な安定を保つ方法もあります。
7. 自己管理能力が高い人
フリーランスとしての生活では、自分自身で仕事のスケジュールや健康管理を行う必要があります。
自由度が高い反面、スケジュール管理やタスク管理の能力が低ければ、クライアントの信用を損ないます。
自己管理能力が高い人は、計画的に仕事を進め、バランスの取れた生活を維持することができるため、結果として、信用と実績を積み重ねることができます。
フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?
フリーランスエンジニアとして成功するためには、需要からわかる案件数、単価などを事前に把握して、戦略的に学習やスキルアップするのも一つの方法です。
この章では、これから需要の高くなる可能性が高いプログラミング言語を紹介します。
1.おすすめ言語:JavaScript
JavaScriptは、フリーランスエンジニアにとって非常に需要の高いプログラミング言語です。
その理由の一つは、その汎用性にあります。
JavaScriptはフロントエンド開発で広く使用されており、ウェブサイトやウェブアプリケーションの動的な部分を作成するために欠かせない言語です。さらに、Node.jsの登場により、サーバーサイドの開発にも利用できるようになり、フルスタック開発が可能です。
これにより、JavaScriptを習得することで、フロントサイドとバックエンドの両方のスキルを持つフルスタックエンジニアとしてのキャリアパスが開けます。
需要が高いことも、JavaScriptを選ぶ大きな理由です。多くの企業がJavaScriptを使用しており、特にスタートアップやテック系企業ではJavaScriptのスキルを持つエンジニアが求められています。これにより、フリーランスとしての案件獲得のチャンスが増え、収入の安定にもつながります。
また、JavaScriptのコミュニティは多くに活発で、豊富なライブラリやフレームワークがネットで提供されています。今後もJavaScriptのスキルが求められることは間違いありません。
2.おすすめ言語:Go言語
Go言語(Golang)は、フリーランスエンジニアにとって非常におすすめのプログラミング言語です。
Go言語はGoogleによって開発されたもので、シンプルさと効率性を重視した設計が特徴です。これにより、コードの読みやすさと保守性が高く、開発スピードも向上します。特に、バックエンド開発やクラウドネイティブなアプリケーションの開発において、その性能が発揮されます。
さらに、Go言語は多数のタスクを効率的に並行処理することが可能です。これにより、高性能なアプリケーションを比較的少ないリソースで実現できます。
昨今では特にGo言語を導入する企業が増えてきており、「LINEヤフー」や「メルカリ」をはじめ「ZOZO」などでも採用されており、今後需要が高くなる言語の一つです。高単価の案件数も多く、月で140万円超える案件もあり注目の言語です。
3.おすすめ言語:PHP
PHPも、フリーランスエンジニアにおすすめのプログラミング言語のひとつです。
理由として、多くの企業のウェブサイトやアプリケーションがPHPを使用して構築されていることにあります。代表的なもので言うとWordPressをはじめ、Drupalなどのコンテンツ管理システム(CMS)もPHPが使用されており、未だに需要のある言語の一つです。
また、初心者でも比較的短期間で基礎から実践的なスキルを習得することができます。また、PHPはオープンソースであり、豊富なライブラリやフレームワーク(例:Laravel、Symfony)が多く提供されているため、新しいプロジェクトでも立ち上げやすいというメリットがあります。
MySQLなどのデータベース知識があれば、より需要が高まります。フリーランスエンジニアをこれから目指す方には特におすすめの言語です。
フリーランスエンジニアになる前にしておいた方が良いこと
フリーランスエンジニアとしての成功には事前の準備が重要です。
以下の準備を行うことで、フリーランスとしての生活をスムーズにスタートさせることができます。
1. 生活費半年分の貯金をする
フリーランスは収入が安定しないため、収入が下がったときに備えて生活費の半年分を貯金しておくと安心です。
案件の数や単価に収入が左右されるため、例えば先月は月収60万円でも今月は40万円に下がることもあります。特に駆け出しの頃は、営業活動がうまくいかず、思ったように案件を獲得できない可能性もあります。また、報酬の支払いが1か月後など、支払いのラグにも注意が必要です。
2. 固定費を見直して無駄な出費をなくす
フリーランスは収入が一定ではないため、固定費を見直して無駄な出費を減らすことが重要です。
家賃、水道光熱費、通信費、保険料、サブスク代などを見直し、出費を抑えることで、収入が落ち込んだときにも家計が安定します。
3. 案件獲得につながる人脈を築く
フリーランスとして成功するためには、人脈を築くことが重要です。
エージェントに依頼する以外にも、知り合いからの紹介で案件を獲得することが多いです。会社員のうちから、上司や同僚、取引先との信頼関係を築いておくと、フリーランスになったときに案件の依頼が途切れにくくなります。
4. 会計や税金の知識を身につける
フリーランスは確定申告を自分で行わなければならないため、会計や税金についての知識が必要です。
会計ソフトを利用すれば知識がなくても簡単に確定申告が可能ですが、会計ソフトに入力するための基本的な知識を身につけておくとミスを減らせます。
特別控除が受けられる青色申告の場合は、簿記3級レベルの基礎知識を理解しておくとよいでしょう。また、税金の計算方法や節税策についても学んでおくことをおすすめします。
5. クレジットカードの作成
会社員のうちに事業用のクレジットカードを作成しておくと、確定申告の際に費用の精算がしやすくなります。
フリーランスになると信用力が低下するため、クレジットカードの審査に通りにくくなります。会社員の安定した収入と社会的な信用を利用して、事前にクレジットカードを作成しておきましょう。
6. 必要な人は賃貸契約を済ませる
引っ越しを検討している場合は、フリーランスになる前に賃貸契約を済ませておきましょう。
フリーランスになると収入が不安定になり、賃貸契約の審査に通りにくくなります。特にフリーランス1年目は収入を証明できる書類がないため、審査に通るのが難しくなります。会社員のうちに新しい住居を確保することを強くおすすめします。
まとめ
フリーランスエンジニアは、「収入が安定しない」「社会的信用が低い」などの理由で「やめとけ」「やばい」や「後悔する」と言われることがありますが、一方で若くして高収入を目指せたり、自由な働き方ができるたりするという魅力もあります。
フリーランスエンジニアになるためには事前の準備が欠かせません。
社会的に信用があるうちにできることをしておくことをおすすめします。人脈で仕事をもらうことができれば一番良いですが、はじめはエージェントを活用しながら、自分のスキルを最大限に活かし、自己管理能力や営業力を磨くことで、フリーランスエンジニアとして成功する道が開けます。充実したキャリアを築くために、まずはエージェントに登録し、新しい働き方を始めてみてください。
出典
フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト 【フリーランススタート】| ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査」2022年版
求人ボックス|エンジニア|業務委託
株式会社野村総合研究所|2017年12月5日|AIと共存する未来
フリーランス協会|フリーランス白書2023年
外部リンク
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