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ご祝儀は「3万円」といいますが、経済状況や結婚式のスケールなどは関係なく「一律」のルールなのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月22日 2時20分

ご祝儀は「3万円」といいますが、経済状況や結婚式のスケールなどは関係なく「一律」のルールなのでしょうか…?

結婚式におけるご祝儀の額は、一般的に3万円が相場とされています。しかし、経済状況や結婚式の規模によっても、適切な金額は変わってくるのでしょうか。今回は、ご祝儀3万円の妥当性について、さまざまな側面から詳しく掘り下げていきます。

ご祝儀の相場

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会では「祝儀」についてのアンケート調査を行っています。令和5年度に実施されたアンケート結果によると、ご祝儀の相場は表1の通りでした。
 
表1

新郎新婦との関係 平成29年度最多回答額 令和5年度最多回答額 令和5年度平均額
兄弟/姉妹 5万円 3万円 6万52円
叔父/叔母 5万円/10万円
(回答が同数)
5万円 8万1629円
従兄弟/従姉姉 3万円 3万円 3万4635円
上記以外の親戚 3万円 10万円 11万7568円
職場の上司 3万円 3万円 3万7505円
職場の同僚 3万円 3万円 3万1696円
職場の部下 3万円 3万円 3万4921円
取引先 3万円 3万円 2万8611円
友人 3万円 3万円 3万960円
その他 3万円 3万円 13万250円
全体 3万円 3万円 5万6299円

※一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「祝儀の平均額と、最多回答額」を基に筆者作成

全体のご祝儀の相場は平成29年も令和5年も3万円が最も多い回答額ですが、令和5年の平均額は全体で5万6299円と、3万円を大きく上回っています。このことから、一般的には3万円が基準となっているものの、実際には状況や関係性に応じて額が大きく変動していることが分かります。
 

ご祝儀は3万円が基本

ご祝儀の基本額は3万円とされていますが、なぜこの金額が基準となっているのでしょうか。その理由は、ご祝儀に含まれる費用の内訳にあります。ご祝儀の金額は、次のように構成されていると考えられています。

●披露宴の食事や引き出物代:2万円ほど
●お祝いの気持ち:1万円ほど

このため、合計3万円が基本となるといわれています。ご祝儀はこの基本額を基に、新郎新婦との関係性に応じて調整されることが一般的です。
 
例えば、新郎新婦との関係が深い場合や、自分が新郎新婦よりも地位や年齢が上の場合には、少し多めに包むことが多いようです。
 
友人や職場の同僚などの結婚式では、3万円を包むのが基本的な対応とされています。ただし、3万円はあくまで一般的な目安であり、同じ関係性の出席者間でご祝儀の額が異なると気まずい思いをすることもあるため、仲間内で事前に金額の調整をしておくとよいでしょう。
 

会費制の場合

会費制結婚式は、近年注目を集めている結婚式のスタイルです。招待客全員が一定の会費を支払う形式で、ご祝儀制とは異なり、ゲストの金銭的な負担が軽減されるというメリットがあるようです。
 
一般的に、会費は1万円から2万円程度が相場です。ご祝儀制結婚式のご祝儀の相場が1人あたり3万円であることから、会費制結婚式のほうがゲストの金銭的負担が少なく済む傾向があるようです。
 

経済状況などを考慮

ご祝儀の3万円という金額はあくまでも目安であり、個人の経済状況などによっては2万円でもよいとされるケースがあるようです。例えば、学生や社会人1~2年目の方などは、3万円が負担になる場合もあるでしょう
 
また、結婚式を欠席する返事をしていた場合や、挙式のみに参加する場合のご祝儀の相場は1万円といわれています。
 

ご祝儀は3万円が妥当だが、状況や気持ちで包む金額を決めよう

ご祝儀の相場は、一般的には3万円とされていますが、必ずしもこの額である必要はありません。経済状況や親密度などを考慮し、そして何よりご自身の気持ちで包む金額を決めましょう。新郎新婦へのお祝いの気持ちが伝わる、心のこもったご祝儀を包んでください。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 祝儀の平均額と、最多回答額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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