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実家に帰省したら、父が孫に「聖徳太子」の1万円札をくれました。「旧札はめずらしいだろうから」とのことですが、今でもお店で使えるのでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月26日 2時20分

実家に帰省したら、父が孫に「聖徳太子」の1万円札をくれました。「旧札はめずらしいだろうから」とのことですが、今でもお店で使えるのでしょうか…?

子どもと実家に帰省すると、親が孫にお小遣いを渡すこともあるでしょう。今年は新札が発行されたこともあり、人によっては「昔はこんなお金もあったんだよ」と、孫に旧札を渡すこともあるかもしれません。   しかし、「福沢諭吉」の紙幣ならともかく、「聖徳太子」の1万円札は現在でも有効に使えるのでしょうか。本記事では現在も有効に使える紙幣と、店での旧紙幣対応について解説します。

聖徳太子の1万円札とは

聖徳太子の1万円札は1958年12月1日から1986年1月4日まで発行されていました。聖徳太子を肖像画とする紙幣はこの1万円札以外にも複数あり、1957年10月1日から1986年1月4日まで発行されていた5000円札、1950年1月7日から1965年1月4日まで発行されていた1000円札、1946年2月25日から1956年6月5日まで発行されていた100円札があります。
 
このように一定の世代以上の人にとっては「紙幣の顔」として聖徳太子は非常にメジャーな存在だったといえるでしょう。
 

現在有効な紙幣

2024年7月に発行された新紙幣、その1世代前の紙幣のほかに現在有効に使用できる1000円以上の紙幣は次の通りです。
 
図表1

紙幣の種類 金券の肖像 発行開始 発行停止年月日
一万円券 福沢諭吉 1984年11月1日 2007年4月2日
聖徳太子 1958年12月1日 1986年1月4日
五千円券 新渡戸稲造 1984年11月1日 2007年4月2日
聖徳太子 1957年10月1日 1986年1月4日
千円券 夏目漱石 1984年11月1日 2007年4月2日
伊藤博文 1963年11月1日 1986年1月4日
聖徳太子 1950年1月7日 1965年1月4日

日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣をもとに筆者作成
 
これらのほかに、現在は硬貨のみがとなっている、500円、100円、50円、10円、5円、1円の各種紙幣でも有効なものもあります。
 

スーパーやコンビニでも使える?

スーパーやコンビニでは有人のレジであれば使用可能なところもあるでしょう。しかしコンビニ大手のセブン-イレブンでは2024年6月20日以降、お会計セルフレジ・セルフレジ・釣銭機で、昭和59年発行の紙幣が利用できなくなっています。
 
新紙幣の発行に伴い、新紙幣対応のレジが増える一方、旧紙幣は対応不可となっている機械はほかにもあると考えられます。また有人レジであっても店員が手で紙幣を数えるのではなく、機械で紙幣を読み込むレジの場合は同様に旧紙幣が使えないこともあるので注意しましょう。
 

聖徳太子の1万円札にプレミアはつく?

聖徳太子の1万円札にプレミア価格が付くこともあります。2024年8月時点の調査ではネットオークションにて1枚当たりおよそ1万2000円から1万4000円ほどで取引されていました。紙幣の状態やレアな「記番号」によっては、さらに高額になる可能性もあるでしょう。
 
ただし、これはあくまでもオークションに出した際の価格になります。店頭で使用したり、銀行で両替をしたりする場合は1万円の価値として取り扱われます。
 

まとめ

聖徳太子の1万円札は、現在の紙幣流通ではなかなか目にすることは少ない珍しい紙幣といえます。そのような紙幣を子どもや孫に触れさせてあげられる機会があれば、とても貴重な経験になりますね。また聖徳太子の1万円札はプレミアがつく場合もあります。
 
店頭で使えるところが少ないという理由から両替を考えている人は、オークションに出品することも検討の余地がありそうです。
 

出典

日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣
セブン-イレブン 新紙幣発行後、旧紙幣は使えますか
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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