商社勤務の方と交際中ですが、将来は「海外駐在」があるそうです。「付いてきてほしい」と言われていますが、仕事を辞めるのが不安です。彼が高年収なら大丈夫でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月29日 4時40分
交際中のパートナーが「海外駐在」の可能性がある会社に勤めていると、「もし付いていくなら、仕事を辞めなければいけないのか」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。 国内の転勤ならまだしも、海外駐在となると環境の変化が大きいため「本当に仕事を辞めてパートナーの収入だけで暮らしていけるのか」と不安を抱くのも無理はないかもしれません。 本記事では、商社勤務で海外に駐在したときの年収や、海外駐在に付いていくメリットとデメリット、海外に行きながらも仕事を続ける方法を解説します。
海外駐在とは?
海外駐在とは、会社が従業員を一定期間海外の支社や関連会社に派遣させ、現地の業務を担当させることです。通常、海外市場の開拓や現地企業の業務拡大、技術支援などが目的で行われ、派遣される従業員は「駐在員」と呼ばれます。
一般的な駐在期間は2~5年ですが、業務内容や企業によって異なります。駐在期間終了後は、日本に帰国する場合もあれば、再度別の国に派遣される場合もあります。
給料は日本の給与システムで計算され、駐在手当や住宅手当、海外赴任手当などが支給されるのが一般的です。
商社勤務で海外に駐在すると年収はどれくらい?
商社勤務で海外に駐在した場合、年収は1.5~1.8倍にアップするといわれています。
厚生労働省の「職業情報サイトjobtag」によると、商社営業の全国平均年収は579万5000円です。579万5000円の1.5~1.8倍すると約869~1043万円となりますが、これに加えて海外赴任手当や常駐先での生活費、住宅手当などが支給されるため、年収1000万円を超える可能性が高いでしょう。
海外駐在に付いていくメリット
海外赴任に付いていくメリットは、パートナーとの時間を維持できることです。駐在期間は一般的に2年~5年とされており、付いていかなかった場合、その間はパートナーと気軽に会えないため寂しさを感じてしまうかもしれません。
付いていけばお互いに支え合いながら海外生活を送れるため、日常の悩みや喜びをパートナーと共有できます。
また、海外の文化の違いに触れることで自分の価値観が広がる点もメリットです。価値観が広がると新たな視点で物事を考えられるようになるため、人生をより豊かにしてくれるでしょう。
海外駐在に付いていくデメリット
海外駐在に付いていくデメリットは、キャリアプランが中断される可能性がある点です。現職でキャリアを積んでキャリアアップしたいと考えている人にとっては、非常に悩ましい問題となります。
海外で仕事を見つけるには、言語の壁や文化的な違いを乗り換える必要があり、仕事が決まるまでに時間がかかる可能性もあります。
海外に行きながらも仕事を続けるには?
パートナーから「海外に付いてきてほしい」と言われたとき、多くの人が直面するのは、仕事を辞めるか続けるかの問題です。海外に行きながらも仕事を続ける方法には、次の3つなどが考えられます。
・現在勤めている会社にリモート勤務を相談する
・フルリモート勤務が可能な会社に転職する
・フリーランスとして働く
現在勤めている会社にリモート勤務を相談する
現在勤めている会社にリモート勤務の制度があれば、一度事情を話して相談してみましょう。
リモート勤務ができれば、海外にいながらも現職を続けられるため、仕事面での大きな環境の変化は防げます。また、これまでと変わらず安定した収入が得られるため、精神的にはお金の不安も解消できます。
許可が出たら、仕事内容や勤務時間、コミュニケーションの取り方などを人事部と話し合いましょう。
フルリモート勤務が可能な会社に転職する
パートナーに付いていく前に、フルリモート勤務が可能な会社に転職する方法もあります。
フルリモート勤務の企業は場所を問わず働ける環境のため、海外移転後も柔軟に業務を続けることができます。転職活動では、面接の際に具体的な業務の進め方やポジション、給料面など入社後の働き方に関する不安を解消しておきましょう。
フリーランスとして働く
フリーランスとして働くのも、海外移住と仕事を両立させる方法の1つです。
フリーランスであれば、業務内容によっては勤務地にとらわれずに自分のペースで仕事を進められるため、海外での生活に合わせた働き方が可能です。ただし、フリーランスになるには、何らかのスキルを身につけておく必要があるでしょう。今のうちから自分の得意分野は何かを考えて、スキルを磨いておきましょう。
場合によっては単身赴任をしてもらう選択肢もある
仕事の関係で付いていくのが厳しい場合は、パートナーが単身赴任になる選択肢もあります。単身赴任であれば、自身のキャリアを考える必要がありません。また、現在の仕事や生活を維持しながら、パートナーのキャリアをサポートできるメリットもあります。
パートナーが「付いてきてほしい」と言っているのなら、まずは2人で今後について話し合うのが重要です。お互いの希望を伝え合い、最適な判断ができるようにしましょう。
パートナーと話し合って今後の動きを決めよう
今回は、海外駐在のパートナーに付いていく場合のメリットやデメリット、海外にいながらも仕事を続ける方法を解説しました。
最も得策なのは、現職の会社にリモート勤務を相談することですが、もし厳しければフルリモート勤務の会社に転職したり、フリーランスとして働いたりする方法もあります。場合によってはパートナーが単身赴任となる可能性もあり、今後の動きはパートナーと相談しながら決めていきましょう。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag 商社営業
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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