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よく行くお店が「ランチタイムのみクレジットカード払い不可」です。お店のためにはランチタイム以外も現金で払ったほうがいいのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月30日 11時0分

よく行くお店が「ランチタイムのみクレジットカード払い不可」です。お店のためにはランチタイム以外も現金で払ったほうがいいのでしょうか?

買い物や食事をした際にクレジットカード払いを指定することで、店舗側に手数料が発生します。手数料がかかるのであれば「現金払いを指定したほうがお店にメリットがある」「現金払いにしてあげたほうが親切ではないか」と考えるかもしれません。   しかし、店舗側は手数料が発生してでもクレジットカード払いを導入するメリットがあるのも確かです。   本記事では、店舗が支払わなければならない手数料をはじめ、クレジットカード決済を導入するメリットなどを解説します。

加盟店がクレジットカード会社に支払う手数料

クレジットカード払いをした際に、店舗はクレジットカード会社へ加盟店手数料の支払いが必要です。
 
店舗は、クレジットカード利用者の利用金額をクレジットカード会社へ請求し、加盟店手数料が差し引かれた額を受け取ります。加盟店手数料は3%台が中心とされていますが、契約するクレジットカード会社や契約内容、店舗の規模や業種などで異なり一律ではありません。
 
クレジットカード決済を導入する際には、店舗とクレジットカード会社で加盟店契約を締結します。契約を締結することでクレジットカード決済が可能となり、その代わりに手数料の支払いが発生する仕組みです。なお、希望すれば加盟店契約を締結できるわけではなく、所定の審査に通ることが求められます。
 
その他に、決済代行会社を介してクレジットカード会社と加盟店契約を締結する方法があります。決済代行会社は、加盟店とクレジットカード会社の間に入って、手続きの代行や売上入金の管理、セキュリティ対策といった業務を行う会社です。
 
決済代行会社を介することで契約や管理、手間の負担軽減を期待できますが、加盟店手数料に加えて利用手数料も支払わなければなりません。

 

加盟店が顧客に手数料を上乗せするのは規約違反

店舗で顧客が会計をする際に、クレジットカードの加盟店手数料や決済代行会社への利用手数料を上乗せすることは加盟店契約の規約違反に該当する可能性が高いです。クレジットカード払いにして加盟店手数料や決済手数料を上乗せ請求されたとしても、支払いに応じる必要はありません。
 
支払いの拒否や、手数料の上乗せを指摘することが難しい場合は、一旦支払いを行ってクレジットカード会社や消費者ホットラインなどに相談してみてください。その際には、必ず領収書や明細書を用意しておくとスムーズに相談できるでしょう。

 

加盟店がクレジットカード決済を導入するメリット

加盟手数料を支払ってまでクレジットカード決済を導入する理由として、以下のようなメリットにつながることが挙げられます。

 

現金の取り扱いや管理の手間を省ける

クレジットカード決済の導入によって、現金の取り扱いや管理の手間を省くことを期待できます。現金払いのみにすることも可能ですが、店舗で現金を保管・管理するとなると、盗難や紛失のリスク、従業員の着服といったリスクを想定しなければなりません。
 
また、釣り銭の用意やレジ締めの業務に人員や時間の確保が必要となり、手数料というコストはかからなくても管理面における費用がかかります。
 
そこでクレジットカード決済を導入すれば、現金の取り扱いや管理の手間がかからなくなる分だけ、店舗業務への集中が可能です。

 

利用単価が上がる可能性が高い

クレジットカード決済を導入することで、1人あたりの利用単価向上を期待できるメリットがあります。クレジットカード払いは利用限度額の範囲内で決済が可能だからです。現金払いのように手持ちの現金の範囲内で支払いを行う必要がない分だけ、利用金額が高くなっていく傾向にあります。

 

集客率アップを期待できる

クレジットカード決済の導入は、集客率アップの効果も期待できます。キャッシュレス決済を利用する人が年々増えており、現金を持ち歩かない、必要最低限の金額しか財布に入れていない人もいるからです。
 
このような人たちは現金払いしか利用できない店舗の利用を避けるため、結果的に売り上げを逃すことにつながります。

 

手数料のことだけを考えたら現金払いを検討したほうがよい

クレジットカード払いをする際に、店舗は加盟店手数料や決済代行会社への利用手数料を支払わなければなりません。手数料がかかることだけを考えたら、現金払いにしたほうが店舗側にメリットがあるのは確かです。
 
しかし、クレジットカードの加盟店契約を締結し、手数料がかかったとしても利用単価や集客率アップ、現金の保管や管理や手間の負担軽減といった効果も期待できます。
 
手数料はかかっても、店舗がクレジットカード決済を導入するメリットは多くあります。一概に現金払いがよいとは言い切れないため、自分に便利な方法で支払いを行うのがベストです。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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