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世帯年収400万円ですが「3500万円」の住宅ローンを25年で組みました。無謀でしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月2日 4時10分

世帯年収400万円ですが「3500万円」の住宅ローンを25年で組みました。無謀でしょうか?

分譲マンションや一戸建てといった持ち家を購入する際、住宅ローンを組んで購入する方は珍しくありません。しかし毎月の返済額が生活の負担になっている方も多いでしょう。   今回は、世帯年収400万円で3500万円の住宅ローンを25年返済で組んだ場合の返済額について解説します。

25年返済の3500万円ローンにおける返済額は毎月14万円程度

ローンの返済額は契約の種類や金利によって変わりますが、頭金なしで3500万円を25年返済にした場合、毎月の返済額は14万円程度といわれています。今回のケースでは世帯年収が400万円であるため、毎月の支出に加え14万円の支払いが可能ならば、生活を維持できるでしょう。
 
総務省統計局が行っている家計調査によると、2023年の年収350万円~400万円の二人以上世帯における1ヶ月あたりの平均消費支出額は24万6268円でした。この金額には住居費2万190円が含まれているため、住まい以外の費用は22万6078円です。
 
給与の手取り額は額面のおよそ75~85%といわれており、仮に世帯年収400万円の手取り額が80%の320万円である場合、月収換算でおよそ26万7000円です。平均消費支出通りの生活を送っていれば、毎月およそ4万1000円余ります。しかし今回のケースにおけるローン返済額は毎月14万円のため、10万円ほど足りません。3500万円の住宅ローン25年払いを続けるのは難しい可能性があるでしょう。
 

住宅ローンの返済が家計を圧迫するときの対処法

ここからは、住宅ローンの返済が家計を圧迫するときの対処法について解説します。今回のケースだと毎月の返済が難しい可能性があると予想されるため、ローンの返済を滞納しないためにも以下の対処法を検討するとよいかもしれません。
 

家計を見直す

住宅ローンの返済額を捻出できない場合、代表的な対処法として挙げられるのが家計の見直しです。個人の収入をいきなり伸ばすのは難しいため、まずは支出を減らすことに重点を置きます。
 
現在の支出のなかから調整が可能なものをリストアップし、収支バランスの見直しを行いましょう。例えば携帯を格安SIMに移行する、車を手放すといった方法が挙げられます。とくに車は維持費がかかるため、手放すことで家計の大幅な見直しが可能です。
 
今回のケースのように毎月10万円も不足している場合は、細かな家計の見直しはもちろんのこと、生活のなかからとくに大きな支出を削る必要があるでしょう。
 

リスケジュールを相談する

住宅ローンのリスケジュールとは、ローン会社や金融機関に相談して契約当初に決めた借入期間を調整してもらうことです。今回のケースでは25年でローンを組んでいますが、仮に35年に引き延ばした場合、毎月の返済額はおよそ10万7000円まで下げられる可能性があります。
 
ただし、返済期間が延びた分、利息が発生する期間も長くなるため、総返済額が高くなる点に注意が必要です。
 

ローンの借り換えを行う

住宅ローンは途中でローンの借り換えが可能です。例えば固定金利の住宅ローンを契約している方が変動金利の住宅ローンに借り換えることで、金利が抑えられる可能性があります。ただし、住宅ローンの借り換えには再度借入審査があるため、一定以上の収入や返済の実績がなければローンを借り換えるのは難しいでしょう。
 

住宅ローンを組む際のポイント

ここからは、住宅ローンを組む際やローンの借り換えを行う際のポイントについて解説します。住宅ローンの返済を滞納しないためにも、以下の点を意識しましょう。
 

返済額は年収の20%~25%が目安

住宅ローンの返済額の目安は年収の20%から25%が良いといわれています。今回のケースだと世帯年収が400万円であるため、年間の返済額の目安は80万円~100万円、毎月ではおよそ6万7000円~8万3000円の間が適正といえるでしょう。
 

頭金を用意する

ローンの金利は元本に対して発生するため、ローン契約時にできるだけ多く頭金を用意することで、毎月の返済額や利息分を減らせます。無理に頭金を用意すると、今後まとまったお金が必要なときに捻出できない可能性があるため、無理のない範囲で準備しましょう。
 

住宅ローンを組む際は無理のない返済計画を

今回検証した結果によると、世帯年収400万円で月々平均的な消費支出額がかかっている場合、3500万円の住宅ローン25年返済を続けるのは難しい可能性があるでしょう。
 
返済を滞納することがないように、住宅ローンを組む際は無理のない返済計画を立てましょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2-3 年間収入階級別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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