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「差額ベッド代」って一体何? 今知っておきたい「入院費用」を抑えるコツ

ファイナンシャルフィールド / 2024年9月4日 3時50分

「差額ベッド代」って一体何? 今知っておきたい「入院費用」を抑えるコツ

入院中に発生する費用は、意外と高額になりがちです。そのなかでも、全額自己負担になる「差額ベッド代」という言葉をご存じでしょうか。この記事では、差額ベッド代の基本知識と入院費用を抑えるためのコツをお伝えします。ぜひ参考にしてください。

差額ベッド代とは

「差額ベッド代」とは、入院時に個室や特別室を希望した場合に発生する料金のことを指します。個室や特別室には、プライバシーの確保や面会の自由度の向上などのメリットがありますが、その分、費用も高くなる傾向があります。差額ベッド代の正式名は「特別療養環境室料」です。
 
差額ベッド代の基準は以下の通りです。

・病室の病床数が4床以下であること
 
・病室の面積が一人当たり6.4平方メートル以上であること
 
・病床ごとのプライバシー確保のための設備が整っていること
 
・私物の収納設備、照明、小机、椅子が設置されていること

なお、個室でなくても差額ベッド代が発生する場合があります。
 
差額ベッド代は全額が自己負担となるため、入院日数が長くなると大きな負担になる可能性があります。
 

差額ベッド代の費用

厚生労働省が公表している「第548回中央社会保険医療協議会 総会」の資料によると、差額ベッド代の相場は表1の通りです。
 
表1

1日当たり平均徴収額
1人室 8322円
2人室 3101円
3人室 2826円
4人室 2705円

※厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会(第 548 回)議事次第」を基に筆者作成
 
以上のように、部屋のプライバシーや快適さに応じて、差額ベッド代が大きく変わる傾向があることが分かります。
 

入院費用を抑えるコツ

入院費用を抑えるためには以下のような工夫が有効です。
 

高額療養費制度を利用する

1ヶ月の自己負担額が一定の上限金額を超えた場合に払い戻しを受けられる制度です。高額療養費の対象となる入院費用は健康保険が適用されますが、差額ベッド代や食事代、個人的に購入した日用品の代金などは対象とはなりません。
 

医療費控除を利用する

1年間(1/1~12/31)の医療費が世帯で10万円を超えた場合、その一部を課税所得から差し引く「医療費控除」が受けられます。なお、控除の上限額は200万円です。
 

差額ベッド代に備える方法

以下のような場合、差額ベッド代を支払う必要はないといわれています。

・同意書による確認がなかった場合
 
・治療上の都合で特別室へ入院した場合
 
・病院側の都合で特別室へ入院した場合

ただし、大部屋では他の入院患者がいるため、入院生活にストレスを感じることもあります。そのようなストレスを避けるために、「快適な空間」を提供する個室や特別室で過ごすための差額ベッド代を支払うことは、一つの選択肢です。
 
ただし、差額ベッド代は健康保険の適用外であり、高額な費用が全額自己負担となります。これにより家計が圧迫されることを避けるためにも、入院生活に備えて計画を立てておくことが重要です。
 

部屋の人数が少ないほど差額ベッド代が高くなる

部屋の人数が少ないほど、差額ベッド代は高くなる傾向があるようです。
 
入院する際には、希望する部屋のタイプに応じた差額ベッド代を考慮することが重要です。特に長期間の入院を予定している場合、部屋の人数による費用の違いが総額に大きく影響する可能性があります。
 
これにより家計が圧迫されることを避けるためにも、入院生活に備えて計画を立てておくことが重要です。
 

出典

厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会(第 548 回)議事次第
国税庁 医療費控除を受ける方へ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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