実家にずっと乗っていない「昭和時代」の車があります。もしエンジンがかかって動くなら「クラシックカー」として売れますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月9日 7時0分
昭和時代に生産された古い年式の車は、希少性の高いモデルや大切に手入れされてきたものを除き、中古車として売れない場合がほとんどです。しかし、売り方がないわけではありません。まだ動くなら中古車として売る方法もあり、動かなくても売却は可能です。今回は、昭和時代に生産された古い車の売り方について解説します。
旧車は通常の中古車と同じ要領で売れる?
結論からいうと、昭和時代に生産された「旧車」や「クラシックカー」と呼ばれる類の車は、通常の中古車と評価軸が異なります。通常、中古車を売却するときは年式や走行距離をもとに査定を行いますが、旧車の場合はコレクションの要素が強いため、年式や走行距離での査定ができません。
中古車の買取は、車両の状態が買取価格に大きく響きます。査定においては現時点で動くかどうかも大きなポイントとなってくるため、事前に車両の状態をチェックしておきましょう。
旧車を買い取ってもらう方法
数十年経った車を、通常の中古車販売店で売るのは難しいでしょう。中古車販売店は、普段使いするタイプの車をメインに取り扱っているため、コレクションや骨董的な要素が強い旧車には強くありません。そのため旧車を売るときは、旧車を専門にした業者や廃車専門の買取業者に査定してもらうことをおすすめします。
中古車販売店
旧車のなかでも比較的年式が新しくまだ動く状態なら、中古車として買い取ってもらえる可能性があります。ただし、この場合は通常の中古車と同じ査定基準で見られるため、高価買取は期待できないでしょう。
最悪の場合、まだ動く状態であっても価値がほとんどないと判断され、買取を拒否される可能性もあります。査定額に納得がいかない場合は、旧車専門業者に査定してもらいましょう。
旧車(クラシックカー)専門業者
昭和時代の車であっても、デザインや性能が高く評価されて今もなお根強い人気を誇っている車種もあります。このような車は「クラシックカー」と呼ばれ、モデルによっては高価買取につながるようです。
現時点で車がまだ動くなら、一度旧車専門業者に買取をお願いするとよいでしょう。買取に出す際は、出張買取がおすすめです。対象車の車検が切れている可能性や、営業所まで運転して運ぶ際に劣化したパーツが破損する可能性もあります。
できるだけよい状態で買取してもらうためにも、できるだけ車は動かさずそのままにしておくことをおすすめします。
廃車買取業者
旧車が動かない状態にある場合は、廃車買取業者に買取を依頼するのがおすすめです。通常、壊れた車は廃車手続きをして処分しなければならず、手続きにはスクラップ費用や申請代など費用がかかります。
しかし、廃車買取業者に買い取りを依頼すれば、パーツ単体やスクラップとして車両を買い取ってもらえ、手続きの代行もお願いできます。場合によっては収支がプラスになる可能性もあるため、動かない旧車を処分する際は廃車買取業者へお願いしましょう。
自分名義ではない車を売るときの注意点
ここからは、自分名義ではない車を売るときの注意点について解説します。旧車やクラシックカーは、車検が切れていたり、他人名義の車だったりと、何かしらの事情を抱えていることが珍しくありません。このような車を売るときは、以下の点にご注意ください。
名義変更しなければ売れない
車の売却は原則として名義人本人しか行えません。もし車の所有者が別人の場合は、名義変更をした上で車を売却する必要があります。今回のケースだと実家に車が置いてあるため、車の所有者は両親または祖父母の可能性があります。
車の所有者が故人の場合は、車を相続した上で名義変更を行い、売却しなければなりません。相続や名義変更は個人で行うには複雑であるため、司法書士に依頼するとよいでしょう。
車検が切れている・廃車手続きを済ませた可能性が高い
今回のケースは、車の存在を知らず、急に発見したものと予想されます。そのため、車検が切れているまたは廃車手続きを済ませた車両の可能性があります。このような車は公道を走れないため、売却する際は出張買取をお願いしなければなりません。車検が切れている、あるいは廃車手続きを済ませている車は中古車として売れないため、廃車買取業者に出張買取を依頼しましょう。
大切に扱っていた旧車でないと中古車買取は難しい
旧車であっても希少性の高いモデルや状態がよいものであれば、中古車として高価買取が期待できます。しかし、今回のケースのように急に発見した車だと、メンテナンスが行われておらずそのまま放置されていたものと予想されます。
車検が切れている、または廃車手続きを済ませている車両の可能性も高いため、基本的には中古車ではなくスクラップとして売る可能性が高いでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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