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勤続年数5年目の先輩と3年目の私が「同じ給料」で気まずいです。昇給って難しいのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月15日 4時30分

勤続年数5年目の先輩と3年目の私が「同じ給料」で気まずいです。昇給って難しいのでしょうか?

会社員の給与は、基本的に勤続年数の長い人ほど高いものです。これは普通昇給や定期昇給といった昇給制度によるものですが、社員の昇給には他にも種類があります。また、人によっては手当や控除制度の適用によって、先輩社員の給与に並ぶこともあるようです。今回は、社員の昇給について解説します。

昇給は定期昇給だけではない

昇給のタイミングは企業によって異なりますが、年に1~2回昇給を行う「定期昇給」が一般的です。昇進や昇格に伴って昇給することもありますが、昇給は主に以下の6種類に分けられます。
 
・定期昇給
 
会社内で毎年時期を決めて行う昇給制度です。一般的には1年に1~2回行われ、業績によって実施の有無を決める場合もあります。
 
・臨時昇給
 
企業の業績アップや成果をあげた場合に臨時で行われる昇給制度です。全社員一律で基本給を引き上げる場合は「ベースアップ」と呼びます。
 
・考課昇給
 
特定の社員の実績や勤務態度を評価基準とした昇給制度で、「査定昇給」とも呼びます。タイミングは会社によって異なり、定期昇給と同じタイミングで行う場合もあります。
 
・普通昇給
 
社員の技能や職務遂行能力が向上したことなどを理由とする昇給制度です。定期昇給と違い本人の能力を評価したり、特定の資格を取得したりすることで行う場合もあります。
 
・自動昇給
 
年齢や勤続年数といった自動的に生じる変化に応じて行う昇給制度です。特定の社員に対して行うものではなく、条件を満たした全社員に対して一律かつ定期的に行います。
 
・特別昇給
 
特定の部署や社員が職務で格別な功績をあげた場合などに、普通昇給の範囲を超える特別な理由に基づいて行われる昇給です。
 
このように、昇給は定期的に実施されるものだけでなく、職務遂行能力や個人の実績によって得たものであれば、先輩社員の給与に並ぶこともあるでしょう。
 
たとえ3年目でも、社内で大きな成績を残して評価されれば、大幅に昇給することもあるでしょう。しかし給与がアップするほどの成果は、簡単にはあげられないものです。先輩社員の給与と並ぶと気まずい雰囲気になってしまうこともあるかもしれませんが、十分な成果を残した証しであれば、気にしすぎないほうがよいでしょう。
 

昇給以外で自分より勤続年数の長い人と同じ給与になる要因

先輩社員の給与と並ぶ要因は、昇給だけとは限りません。ここからは、昇給以外で給与がアップする「手当」と「控除」について解説します。
 

福利厚生による手当金

会社の福利厚生として支給される手当によって先輩社員の給与に並ぶことが考えられます。例えば、会社で家族手当が支給される場合、5年目の先輩が独身で3年目の自分が所帯持ちであれば、家族手当の分だけ自分の給与が多くなるのです。
 
また通勤手当は距離に応じて支給される金額が異なるケースもあるため、5年目の先輩が会社の近くに住んでいて、3年目の自分が遠方から電車で通勤している場合、給与が同程度まで上がることもあるでしょう。
 

控除制度の適用

年収ということであれば、配偶者控除や住宅ローン減税といった控除制度の適用によっても、給与の手取り額が増加することが考えられます。例えば所帯持ちで配偶者控除を利用すれば、一般の控除対象配偶者の場合、自分の合計所得金額に応じて年間最大38万円が控除されます。また自分名義で住宅ローンを組んで購入した住宅がある場合、住宅ローン減税によって毎年の所得税から一定期間控除可能です。
 

先輩社員と給与が並んで気まずいなら隠しておこう

社員の給与は、基本的に会社の同僚や同じ部署の人に知られることはありません。そのため例外的な昇給や手当、控除といった理由で先輩社員の給与に並んだとしても、自ら打ち開ける必要はないでしょう。
 
昇給によって先輩社員と給与が並んだのであれば、頑張った自分を誇ってください。給与は社員の能力や期待を表したものともいわれるため、現在の給与に後ろめたさを感じる必要はありません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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