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児童手当の支給が「2ヶ月に1回」に! 友人が「塾の月謝が払いやすくて助かる」と言っていてビックリしたのですが、児童手当は“貯金”するのが一般的ではないのですか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月29日 4時40分

児童手当の支給が「2ヶ月に1回」に! 友人が「塾の月謝が払いやすくて助かる」と言っていてビックリしたのですが、児童手当は“貯金”するのが一般的ではないのですか…?

2024年10月から、児童手当が2ヶ月に1回の支給になりました。「これで塾の月謝が払いやすくなった」と喜んでいる人を見て、「児童手当って普通は貯金するものじゃないの?」と戸惑う人もいるかもしれません。   本記事では、2024年10月より拡充された児童手当制度や児童手当の使い道について解説していきます。

児童手当とは

児童手当は、子どもが健やかに育つための支援として国から支給されるお金です。2024年10月から従来の制度より内容が拡充されました。拡充された内容は次のとおりです。
 

・所得制限の撤廃:これまで所得制限があり受給に制限があった家庭にも手当を支給
・高校生年代まで手当を支給:18歳到達後の最初の年度末まで手当の支給が延長
・第3子以降への加算:第3子以降は月3万円に増額
・支給回数の増加:支給時期が年3回から、偶数月の年6回に変更

 
具体的な児童手当月額は、次のようになっています。
 

・0歳から3歳未満:第1子・第2子は月1万5000円、第3子以降は月3万円
・3歳から高校生年代まで:第1子・第2子は月1万円、第3子以降は月3万円

 
例えば、3歳以上の子どもの場合、第1子であれば児童手当は月額1万円です。これまでは4ヶ月に1回、まとめて4万円が振り込まれていましたが、10月分以降は2ヶ月に1回、2万円が支給されるようになります。
 

児童手当は「貯金」が普通?

児童手当は、将来のために貯金する家庭も多いでしょう。しかし、実際にはその使い道は家庭によって大きく異なります。例えば、教育費や生活費に使う家庭も多く、必ずしも全額貯金することが「普通」というわけではありません。
 
内閣府が実施した「児童手当等の使途に関する意識調査」(平成30~31年)によると、児童手当の主な使い道は次の通りです。
 

子どもの将来のための貯蓄や保険料:57.9%
子どもの教育費(保育費、学校行事、習い事など):27.5%
子どもの生活費(衣類、おもちゃなど):22.0%
子どもに限定しない家庭の日常生活費:14.9%
子どものためとは限定しない貯蓄・保険料:8.6%

 
半数以上の家庭が将来のために貯蓄していますが、同時に多くの家庭が子どもの現在の教育費や生活費にも充てていることが分かります。児童手当を塾の月謝として使用するという家庭があるのは、普通のことといえるでしょう。
 
今回の児童手当制度の拡充により、従来よりも短い期間で児童手当が振り込まれるようになりました。児童手当を教育費や生活費に充てていた家庭にとっては、より家計管理がしやすくなるのではないでしょうか。
 

児童手当の使い道は家庭によって異なる

児童手当は、子どもの成長を支えるための大切なお金です。貯金するにしても、今の生活や教育に使うにしても、どちらも子どものために使っていることは間違いありません。
 
友人の家庭の使い道に驚くこともあるかもしれませんが、自分たちの状況に合った使い道を見つけることが1番です。子どもの未来のために、児童手当を適切に使っていきたいですね。
 

出典

こども家庭庁 もっと子育て応援!児童手当
内閣府 「児童手当等の使途に関する意識調査」(平成30~31年)のポイント
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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