祖父に「聖徳太子」が描かれた1万円札を数枚もらいました。プレミア価値があるかもしれないので銀行ではなく「買取専門店」に売った方がいいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月18日 4時10分
古いお金が手に入ると、その取り扱いに迷われることもあるでしょう。現在発行されていなくてもお金として使えるものもあるのでそのまま使うか、銀行で現在の貨幣に交換してもらうか、それとも買い取りに出すか、選択肢はいくつかあります。 今回は「聖徳太子」が描かれた1万円札について、銀行での交換と買取店への売却のどちらを選択すべきかご紹介します。 高く買い取りしてもらえる貨幣の特徴についても解説しているので、参考にするといいでしょう。
聖徳太子が描かれた1万円札は今でも使えるのか?
聖徳太子が描かれた1万円札は、昭和33年12月1日に発行開始され、昭和61年1月4日に発行停止されています。日本銀行がこれまでに発行したお札は全部で56種類ありますが、そのうち現在もお金として使えるのは25種類です。1万円札では、今回ご紹介する聖徳太子が描かれたものと、平成19年に発行停止された福沢諭吉が描かれたものが現在も使用可能のようです。
今は発行されていない昔のお金を使う場合、使用価値は額面価格通りとなります。たとえ価値の高いものであっても、1万円札では1万円のものしか買うことができません。
そのため、古いお札を手に入れたときは、買取店に持ち込むなどして額面以上の価値がないかを確認される人もいるでしょう。
聖徳太子が描かれた1万円札は銀行で交換してもらうより買い取りに出した方がお得?
古い貨幣は銀行などに持ち込んで現在の貨幣に交換してもらうことが可能です。日本銀行の窓口で新しいお金と引き換えることができるので、必要であれば持ち込んでみるといいでしょう。銀行で交換してもらう場合は同額の現行貨幣へ換わることになるため、聖徳太子が描かれた1万円札は現行の1万円札へと交換されます。
一方、古い貨幣を買い取りに出した場合、価値によっては額面以上の金額で買い取りしてもらえる可能性があります。ただし、聖徳太子の1万円札は今でもお金として使える比較的新しいものなので、希少性は高くないでしょう。そのため、額面通りの価格での買い取りになる可能性があります。そうなると、銀行で交換してもらう場合と差はないかもしれません。
高価買い取りが期待できるのは希少性の高い貨幣なので、エラー紙幣や通し番号がゾロ目のものであれば話は変わってくるでしょう。まずは、手に入れた1万円札にそのような特徴がないか確認してみることをおすすめします。
高く買い取りしてもらえる貨幣の特徴
昔のお札を少しでも高く買い取りしてもらうためには、買取業者選びを慎重に行うことが大切です。まず、紙幣の買取実績が豊富な業者を選びましょう。旧紙幣の知識や価値に詳しいため、適切な価格で買い取ってもらえる可能性が高くなります。できれば、複数の買取業者に査定を依頼して、比較することをおすすめします。
また、ほかにも買い取りに出したい昔の貨幣があれば、まとめて依頼した方がいいでしょう。単品での売却より業者側の負担を減らせる分、査定額が高くなる可能性があります。美術品や骨とう品・ブランド品など、ほかのジャンルのものでもいいので一緒に買い取りに出せるものを探してみましょう。
通し番号がゾロ目のものなど特殊でなければ高価買い取りは難しいので銀行での交換と差はないと考えられる
今は発行されていない古いお札を手に入れると、「額面以上の価値があるのなら買い取りに出したい」と思う人もいるでしょう。
今回の事例では「聖徳太子が描かれた1万円札」ということですが、これは今も使えるお金であることから希少性が高いとはいえず、買い取りに出しても高く買い取ってもらうことはできないかもしれません。そのため、銀行で現在の1万円札に交換してもらう場合と差はないでしょう。
しかし、通し番号がゾロ目のものなどはプレミア価格がつくことも考えられるため、よく確認してみることをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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