【要注意】クレジットカードが「不正利用」されたので利用停止→なぜか翌日にまた「決済」が! 利用停止すれば安心じゃないの? スマホ決済による不正利用の手口と対策を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月30日 3時40分
キャッシュレス決済の代表格とも言えるクレジットカード。商品代金を後から払うクレジットカードは、手元に現金がなくても欲しいものが手に入る、インターネットで簡単に決済を済ませられるなどとても便利ですが、つい使い過ぎてしまい支払いが追いつかなくなったり、他人に不正利用されてしまったりするリスクを伴っています。 本記事では、利用停止したクレジットカードでなぜ決済ができるのか、クレジットカードの不正利用の手口と対策を解説します。
クレジットカードを停止したのに決済ができるのはなぜ?
クレジットカードが他人に不正利用されていると判明した場合、直ちにカード会社に連絡してカードの利用停止手続きを取る必要があります。しかし、カードを止めたからといって安心しきってはいけません。
なぜなら、停止したはずのクレジットカードで決済される被害が横行しているからです。
クレジットカードの利用を停止しているのに決済ができるなんて、おかしな話ですよね。どうして利用を停止したカードが使えてしまうのでしょうか?
通常のクレジットカード取引であれば、不正が発覚した時点でカードの利用を止めれば以後の被害はなくなります。しかし、カード情報をスマホに入れて利用するタッチ決済を使うと、停止したクレジットカードが使えてしまうケースがあるのです。
クレジットカードを店頭やネットで利用する際、カードの情報をカード会社に送信し、問題がないかチェックする「オーソリゼーション(オーソリ)」というシステムがあります。決済端末にカードを通す短い間にカード会社はこのカードが問題なく利用できるのかどうか、不正利用ではないかなどを確認しているのです。
カードの利用金額が少額の場合、このオーソリを行わずにいったんオフラインで決済が行われることがあります。オフライン決済は、スピーディーに支払いができることを目的としているスマホのタッチ決済に多い傾向にあります。
停止したはずのクレジットカードで決済されるのは、加害者が入手したクレジットカード情報をスマホに入れてタッチ決済を使用することで、このオフライン決済のシステムを悪用し、不正利用しているようです。
スマホのタッチ決済=危険ではない
ここで確認しておかなければならないのは、スマホのタッチ決済を使う=不正利用されるリスクがあがる訳ではない、ということです。
スマホのタッチ決済でクレジットカードが不正利用されていると聞くと、スマホのタッチ決済そのものが危ないと感じてしまう人もいるでしょう。また、スマホのタッチ決済機能を利用していないから、自分は安心だと感じる人もいるかもしれません。
今回のケースは、不正に他人のカードを悪用している犯罪者側がスマホのタッチ決済を使っていただけで、不正利用された人がスマホのタッチ決済を頻繁に使っていたかどうかは関係ありません。
加害者はクレジットカードの盗難・紛失、スキミング、フィッシング詐欺、偽メール、詐欺サイトなどを通じてクレジットカード情報を盗み、スマホにクレジットカード情報を入れてタッチ決済で不正利用しています。もちろん、スマホにクレジットカード情報を入力する際は本人認証が必要ですが、何らかの理由で突破されてしまっているのです。
つまり、スマホのタッチ決済を使っている人が集中的に狙われているのではなく、誰でもクレジットカードの不正利用の被害に遭ってしまう可能性があるのです。
不正利用されないための対策と不正利用された場合の対処法
クレジットカードを不正利用されないために大切なことは、クレジットカード情報を他人に教えないことです。
クレジットカード会社から「引き落としができなかったから確認したい」といった内容のメールが届くと、焦ってメールに記載されたURLをクリックしてカード情報を入力してしまうかもしれません。しかし、それはカード会社をかたった詐欺メールの可能性があります。また、カード情報を抜き取るための偽サイトも横行しているので注意が必要です。
もしもクレジットカードを不正利用されたら、直ちにカード会社に連絡してカードの利用停止をしましょう。クレジットカードの不正利用にいち早く気付くために、日頃からこまめにカードの使用履歴を確認しておくのがおすすめです。カードを停止した後も安心せず、カードの使用履歴をチェックしておきましょう。
まとめ
クレジットカードを持ち歩かなくても、スマホでスピーディーに決済できるスマホのタッチ決済はとても便利ですが、システムを悪用している人が一部にいるのも残念ながら事実です。
スマホのタッチ決済をしていないから安心というわけではありませんので、日頃からクレジットカードの扱いには細心の注意を払いましょう。被害に遭っていなくても、カード情報を抜き取られた可能性がある場合は、カードを停止する、再発行してカード番号を変更するなどの対策が必要です。
出典
株式会社NTTドコモ iD お客様サポート 「iD」の利用に関するご質問
JCBカード クレジットカードが不正利用される原因と手口。被害を防ぐ対策と対処法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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