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節約のために、冬でも「便座の暖房機能」は使わないという友人。快適ではないと思うのですが、我慢するほどの「節約効果」はあるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年12月30日 4時40分

節約のために、冬でも「便座の暖房機能」は使わないという友人。快適ではないと思うのですが、我慢するほどの「節約効果」はあるのでしょうか?

トイレの便座に座ったときに冷たさが身に染みる季節になっています。夏場は便座の暖房機能をオフにしている人も、秋から冬にかけて気温が下がってくるとオンにする人は多いのではないでしょうか。そうなると気になるのが電気代。電気便座の暖房機能を使用するとどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。   本記事では、電気便座の暖房機能を利用した場合の電気代や、節約のポイントについて解説します。

電気便座には2種類ある

電気便座には、暖房機能だけがついたものと、温水洗浄便座の1つの機能として暖房機能がついたものがありますが、本記事では、温水洗浄便座について解説します。温水洗浄便座は次の2タイプがあります。
 

貯湯式

貯湯タンクの中にヒーターが備え付けられており、タンクに保温された温水を使用する方式です。一度に多くの温水を使用できますが、温水を保温するための電力が必要です。
 

瞬間式

お湯を貯めるタンクがなく、使用するときに瞬間的に水を温めて温水として使用する方式です。一度に使用する温水の量が限られますが、常にお湯を温めない分、貯湯式に比べて消費電力が少なく済みます。
 

電気便座の電気代はいくら?

経済産業省の「省エネ性能カタログ2024年版」に掲載されている電気便座の平均的な消費電力を引用し、貯湯式と瞬間式それぞれの電気代を見ていきましょう。なお、電気代は以下の式に当てはめて計算します。
 
便座の電気代=消費電力(キロワットアワー)×31円(円/キロワットアワー)※
※1キロワットアワーあたりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価

●貯湯式の電気代(年間):157キロワットアワー×31円=4867円
●瞬間式の電気代(年間):89キロワットアワー×31円=2759円

※いずれも節電機能を使用した場合の消費電力で計算しています。

電気便座の種類や節電機能の有無にもよりますが、電気便座を使用することで、年間約2800円~4900円の電気代がかかることが分かります。
 

電気便座の消費電力を抑えるポイント

電気便座を使用すると電気代がかかってしまいますが、特に冬場などの寒い時期にトイレを使用する場合、暖房機能はありがたいものです。少しでも電気代を節約するために、電気便座の消費電力を抑えるポイントを紹介します。
 

使用後はふたを閉める

ふたを開けたままにしていると便座が冷え、保温するための電気代が余分にかかってしまいます。ふたを開けたままにした場合と、使用後に閉めた場合で比較すると、貯湯式の場合で年間34.9キロワットアワーの節電となり、1キロワットアワーあたり31円で計算すると、約1082円の節約になります。
 

暖房便座の設定温度を下げる

電気便座の暖房機能は、設定温度を何段階かに調整できる機能がついていることがあり、設定温度を低めにすることで節電になります。仮に設定温度を中から弱に1段階下げると、貯湯式で年間26.4キロワットアワーの節電効果が得られ、約818円節約できます。
 

節電機能を活用する

電気便座に節電機能がついていれば積極的に利用しましょう。省エネ性能カタログ2024年版の平均的な消費電力で比較すると、節電機能を使用した場合としない場合では、貯湯式で年間約63キロワットアワーの節電となり約1953円、瞬間式では年間約30キロワットアワーの節電で約930円の電気代節約の効果が期待できます。
 

電気便座の機能を活用して快適にトイレを利用しよう

電気便座を利用するときの電気代は、年間で約2800円~4900円となりました。そこまで大きな金額ではないことに加え、電気代がもったいないからといって電気便座の機能を切り、快適にトイレを利用できなくなってはせっかくの電気便座の意味がありません。手軽に行える節約方法を実践して、電気便座の機能を賢く利用しましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2024年版
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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