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パソコンが欲しいなと思っていたところ、折り込み広告で「譲渡会」が開かれるのを見つけました。こういった所であれば安く手に入るのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月12日 4時50分

パソコンが欲しいなと思っていたところ、折り込み広告で「譲渡会」が開かれるのを見つけました。こういった所であれば安く手に入るのでしょうか?

ノートパソコンが欲しいけれど、購入価格の高さが気になる人も多いでしょう。メーカーやスペックにもよりますが、10~30万円以上することも珍しくありません。   そこで「折り込み広告で見かける譲渡会を利用すればパソコンが安く手に入るのではないか」と考える人もいるのではないでしょうか。とはいえ、譲渡会で手に入るパソコンに動作不良があるなど、トラブルは避けたいところです。   本記事では、ノートパソコンの有償譲渡会について、一般的な価格と譲渡までの流れ、利用するメリット・デメリットなどを解説します。

ノートパソコン有償譲渡会とは

全国の自治体単位で「ジェムテク・ノートパソコン有償譲渡会」が実施されています。開催回数はすでに通算5000回以上、60万台のパソコンが有効活用されているとのことです。
 
一般社団法人 日本電子機器補修協会の「ノートパソコン有償譲渡会について」によると、有償譲渡会で手に入るのは、大企業や官公庁などで3~5年のリース契約にて使用されていたパソコンです。情報セキュリティ強化の目的、最新の状態に保つためにパソコンの入れ替えを行っており、使用頻度は比較的少なく、大きなトラブルがない機器が多いとのことです。
 
また、ジェムテク・ノートパソコン有償譲渡会は、パソコン製造事業者・再生事業者・ソフト開発メーカーなどが共同で行う取り組みとして、限られた有効資源の活用、温室効果ガス(CO2)削減などを目的にしています。

 

価格と譲渡までの流れ

官公庁や大企業のリース契約終了後のパソコンは工場に集められ、厳重な管理の下でデータが消去されます。その後、美品状態のパソコンを選び、起動チェックと整備を行い、有償譲渡会を通して希望者が手に入れる流れです。
 
有償譲渡会では実際にパソコンが展示されており、自分の使い方に合うかどうかを確認したうえで購入、当日中の持ち帰りが可能です。譲渡が決まったら、2年間の修理保証登録と以下の同意事項の内容を確認しましょう。
 

・返品可能期間は持ち帰りから土・日・祝日を除いて10日間
・パソコンの操作方法に関する問い合わせは、機器性能証明書の裏面に記載されたサポートダイヤルに連絡する
・内蔵バッテリーは充電機能を有していないため、一台ごとに渡す電源ケーブルを必ず使う
・内蔵バッテリーの消耗が理由の返品不可
・譲渡する機器は、企業モデルのリース期限が終了した再生パソコンである
・新品同様の要求(傷などの外観・デザインなど)をする人の持ち帰り不可
・インストール済みのオフィスソフトは、WPS OFFICE2 2019年正規認証版(WPS OFFICE2 2019年正規認証版(ワープロ・表計算・プレゼンソフト)で、その他アプリケーションは付属品)それらが理由の返品不可
・保証期間2年間は、機器不具合による故障(個人データの破損・紛失は対象外)は無償修理にて保証(送料は個人にて負担)
・譲渡を受けた人の過失による修理は、保証期間内でも部品代・送料は自己負担
・ネットからの不正ソフトダウンロード、ウイルスの侵入、落下、破損、液体を浴びたことによる故障など、使用者の過失による故障にかかる修理費用は個人負担
・自身でウィンドウズ11へアップグレードされたパソコンは、保証期間内であっても保証対象外(整備・点検状況が確認できないため)
・譲渡にあたり、マイクロソフトMRR認定事業者が使用者に代わって、マイクロソフトソフトウェアライセンス条項および各種ソフトウェアライセンス条項に同意、インストールを承諾することに同意する

 
内容に同意したら、会場内の受付にて現金精算を行います。なお、精算方法は現金のみでクレジットカードや電子マネーなどによる支払いはできない点に注意が必要です。
 
一般社団法人 日本電子機器補修協会の「ノートパソコン有償譲渡会について」によると、パソコンの有償譲渡費用は初心者機器で税込2万8600円(メモリ4GB)から高規格COREi5・SSD機器で税込6万円台まで多数が用意されているとのことです。
 
新品で何十万円もするパソコンを購入することを考えたら、有償譲渡会のほうが安く手に入れることが可能です。また、実物を確認して傷や汚れ、動作不良などの見落としを防げます。
 
しかし、セキュリティ切れなどのトラブル、性能に対して譲渡費用が見合わないというケースもあります。有償譲渡会だけでなく、店舗を構えている中古パソコン専門店の利用も検討してみてください。

 

有償譲渡機器のメリット・デメリット

有償譲渡会で手に入るパソコンのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
 

【メリット】

・譲渡されるパソコンは大企業や官公庁で使われていたもの
・2年の保証期間が設けられている
・サポートダイヤルにて問い合わせが可能
・修理の対応が可能

 

【デメリット】

・有償譲渡会は不定期開催
・支払方法が現金のみ
・パソコンの機種やスペックが限定される
・譲渡費用の相場が高い
・スペックの低いものが取り扱われている場合がある

 

有償譲渡機器の特徴やメリット・デメリットを理解したうえで入手を検討しよう

ノートパソコンの有償譲渡会を行うジェムテク(JEMTC)は、パソコンのリサイクル販売を行う一般社団法人です。有償にて譲渡されたパソコンの保証期間は2年で、電話によるサポートや修理にも対応しています。
 
譲渡費用は現金払いのみ、自分の求めるパソコンが必ず手に入るわけではありませんが、新品に何十万円も払うことを避けたい人は、一度譲渡会に足を運んでみてもよいかもしれません。

 

出典

一般社団法人 日本電子機器補修協会 ノートパソコン有償譲渡会について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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