20代一人暮らし。1日1食ごはんを「おかゆ」にしたら、1ヶ月でどのくらいの節約になりますか？

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月12日 0時10分

一人暮らしだと、生活費の節約のために食事を工夫する人もいるでしょう。特に今はお米の価格が高騰しているため、できるだけお米の消費量を少なくするために、1食分をおかゆにする方法を試してみるのもよいかもしれません。本記事では、ごはん1杯分にかかるコストとおかゆ1杯分にかかるコストを算出し、それぞれの差額をまとめました。少しでも食費を節約したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

ごはん1杯分にかかるコストは？

茶わん1杯分のごはん約150グラムは、お米の量にすると約65グラムといわれています。総務省の「2023年小売物価統計調査」によると、東京都区部における「うるち米（袋入り、5キログラム）」の年平均価格は2323円ということです。これを65グラム当たりに換算すると、約30円です。

ごはんを炊飯器で炊く場合は、水道代とガス代がかかります。公益社団法人米穀安定供給確保支援機構によると、お米を洗ったり炊くときに加えたりする水を5リットル使い、5.5合炊きの電気炊飯器で炊飯したとすると、炊飯1回にかかるコスト（水道代と電気代の合計）は約6円とのことです。お米代と合計すると、茶わん1杯分にかかるコストは約36円です。

ただし、最近は米の価格が高騰しているため、もう少し高くなるかもしれません。

おかゆ1杯分にかかるコストは？

では、茶わん1杯分のおかゆを作るためにかかるコストを計算していきましょう。1食分の全がゆを作るのに、約50グラムの米を使用するとして計算します。

茶わん1杯分のごはんを炊くためには約65グラム、約30円分の米が必要でしたが、おかゆの場合は50グラムなので約23円で済みます。ただし、鍋で米からおかゆを作るには30～40分ほど煮込む必要があるため、その分のガス代をプラスしなければなりません。

例えば、都市ガスでガスコンロ（弱火）を使用した場合の1分間のガス代を約0.075円とした場合、30分弱火で煮込んだ場合は約2.25円かかります。米代とあわせると約25円となり、ごはん1杯分にかかるコストより約11円安く済む可能性があります。ただし、上記の金額に水道代が追加されるので、もう少し差額は少なくなるでしょう。なお、全がゆを作る際には米の分量に対して5倍ほどの水が必要だそうです。

1日のうち夕食をごはんからおかゆにした場合、1ヶ月に換算すると、平日（20日）だけだと約220円の節約になるでしょう。

また、炊飯器を使用する場合は「おかゆモード」で炊くことになるため、コストに差が出ると考えられます。

一人暮らしの1食分の平均を確認しておこう

総務省統計局の「2023年家計調査（家計収支編）」によると、単身世帯における1ヶ月の食費の平均は4万2049円ということです。1日当たりに換算すると約1400円、1食当たりだと約467円になります。

1食を平均以内におさめるためには、ごはんよりおかゆの方がおかずにかけられる費用が多くなるでしょう。おかずの内容によっては平均よりかなり安く食費をおさえられる可能性もあるので、おかゆを上手に取り入れながら食費を節約していくとよいかもしれません。

平日1食分をごはんから「おかゆ」に変えると1ヶ月で約220円の節約になる可能性がある

おかゆはごはんを炊く場合よりも米の使用量が少なくて済むため、食費を節約したい人におすすめのレシピのひとつです。実際に、1日のうち1食分をごはんからおかゆに変更した場合、茶わん1杯分で約11円、1ヶ月当たり（平日20日のみ）で約220円の節約になる可能性があります。ただし使用する水量によって、多少節約できる金額には差があるでしょう。

一人暮らしの1食当たりの食費の平均は約467円なので、少しでも平均より安く食費をおさえるためにも、食事におかゆを取り入れる方法を検討してみるとよいでしょう。