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冬の車は「A/Cボタン」不要!? つけると「燃費が悪くなる」って本当? 燃費への影響を解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月12日 2時20分

冬の車は「A/Cボタン」不要!? つけると「燃費が悪くなる」って本当? 燃費への影響を解説

車で冷房や暖房を使う際は、A/Cボタンを当たり前のように押している人が多いのではないでしょうか。ところが、暖房を使う際にはA/Cボタンを押さなくてもよい場合があり、ボタンをオフにすると燃費の向上が可能です。   本記事では、車のエアコンや暖房の仕組み、暖房とエアコンの併用が必要な理由、燃費へ与える影響などを解説します。

そもそもA/Cボタンとは何?

A/Cボタンは、エアコンコンプレッサーを作動・停止させるボタンです。「それならば、暖房を使うときにはA/Cボタンを押さなければならないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
 
ところが、車のエアコンは基本的に冷房と除湿機能しかありません。ガソリン車や多くのハイブリッド車(以下「ガソリン車など」)の暖房は、エンジンで生まれる余分な熱を利用して暖めています。
 
電気自動車にはそもそもエンジンがないため、ガソリン車などのようにエンジンの熱を利用できません。そのため、電熱線やヒートポンプ方式などで熱を発生させています。
 

暖房でもエアコンが必要な理由

「エアコンと暖房が別ならば、暖房をつけているときにはエアコンは常にオフで良いのでは?」 と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、暖房とエアコンを併用しなければならないケースがあります。それは窓が曇りそうな場合です。
 
雨の日や寒い日など、窓の曇りで視界が悪くなると、車を運転する上で非常に危険です。そのような状況では、暖房とエアコンの除湿機能を併用して窓が曇らないようにする必要があります。
 

エアコンをオンにすることによる燃費への影響は?

車のエアコンをオンにすると、エアコンコンプレッサーを動かすためエンジンにかかる負荷が大きくなり、燃費は悪化します。エアコンを切れば燃費の向上が可能ですが、先ほども説明したように窓が曇りやすくなるため注意が必要です。
 
窓が曇る場合は、我慢せずにA/Cボタンをオンにしましょう。燃費を気にするあまり、視界が悪化して運転に危険が及ぶのは本末転倒だからです。
 

車でエアコンを使うときの節約方法

最近はガソリン代が高くなっているため、車でエアコンを使うときに少しでも燃費を良くしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。燃費を良くするため、外気循環ではなく内気循環を使うのが有効です。車内の空気のみを循環させることで、効率よくエアコンを使用できます。
 
ただし、内気循環を使うと窓が曇りやすくなる点に注意が必要です。また、長時間運転する際に内気循環にしたままにすると、車内の二酸化炭素が増えて眠気が生じるなどのデメリットもあります。状況に応じて内気循環と外気循環を使い分けることが大切です。
 

まとめ

A/Cボタンは車のエアコンを入り切りするものです。ただし、車のエアコンは冷房と除湿機能しかありません。ガソリン車などではエンジンの熱で、電気自動車では電熱線などで熱を発生させて車内を暖めています。
 
そのため、暖房を使う際にエアコンを切っておけば燃費の向上が期待できますが、窓が曇る場合は、暖房とエアコンを併用しなければなりません。状況に応じてエアコンを入り切りして、上手に燃料代を節約しましょう。
 
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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