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住宅ローン「3500万円」を変動金利で組む予定。最近金利が「0.1%」引き上げられたそうですが、影響はどのくらいあるでしょうか? 固定金利のほうがいいですか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月18日 4時40分

住宅ローン「3500万円」を変動金利で組む予定。最近金利が「0.1%」引き上げられたそうですが、影響はどのくらいあるでしょうか? 固定金利のほうがいいですか?

住宅ローンを検討する際に「変動金利」を選択する人は多くいますが、最近は金利の上昇が話題になっています。もし、金利が0.1%上昇したとしたら、月々の支払い額や総返済額にどのような影響があるのでしょうか?   本記事では、3500万円の住宅ローンの金利が0.5%から0.6%に上昇した場合を想定し、その影響額に加え、変動金利特有の「5年ルール」や「125%ルール」について解説します。

金利が0.1%上昇すると支払いはどれくらい増える?

まず、3500万円の住宅ローンを以下の条件で組んだ場合について、とある銀行の新規借り入れシミュレーションを用いて確認しましょう。

【条件】

●借入金額:3500万円
●返済期間:35年
●返済方法:元利均等返済
●ボーナス分借入金額:なし

この条件を金利0.5%でシミュレーションすると、毎月返済額は9万854円、総返済額は3815万8680円です。そして、金利のみ0.6%に変更すると、毎月返済額は9万2410円、総返済額は3881万2200円となりました。
 
わずか0.1%の金利上昇とはいえ、総返済額が60万円以上異なる点からも、金利の選び方はローンを組むうえで重要だといえるでしょう。
 

「5年ルール」「125%ルール」とは

変動金利の住宅ローンには、支払いの安定性を確保するために「5年ルール」と「125%ルール」という2つのルールが設けられています。
 
「5年ルール」は、原則5年間は月々の返済額が変わらないという仕組みです。たとえ金利が上昇しても、最初の5年間は返済額が変わらないため、家計の急激な負担増を防ぐことができます。
 
続いて「125%ルール」は、5年ごとに見直しが行われた際でも、前回の返済額の1.25倍までしか月々の支払いが増えないというものです。例えば、月々の返済が10万円だった場合、次回の見直し後でも12万5000円(10万円×1.25倍)までしか増えません。
 
なお、「5年ルール」「125%ルール」はともに元利均等返済のみに関係します。また、これらのルールは法律で定められているわけではなく、金融機関が独自に設定するものです。変動金利の元利均等返済でもこれらのルールを設けていない場合もあります。
 

変動金利のメリット・デメリット

変動金利には固定金利と比べた際にメリットもあれば、デメリットもあります。
 
まずメリットですが、変動金利は、固定金利と比較して金利が低い傾向にあります。そのため、借り始めの時点では返済額を抑えやすいのが特徴です。低金利が長期間続いた場合、変動金利は固定金利よりも総返済額が少なくなることが多いでしょう。
 
一方、デメリットとしては金利上昇のリスクが挙げられます。「いつ金利が上がるか分からない」という不安を抱く人もいるでしょう。
 
そして前記した通り、金利は0.1%上がるだけで家計への影響は少なくありません。また、「5年ルール」「125%ルール」は急激な返済負荷の上昇を抑制するものの、「総返済額」は減りません。返済期間の延長ができない点にも注意が必要です。
 

まとめ

3500万円の住宅ローンで、変動金利が0.5%から0.6%に上昇すると、月々の返済額は約2000円、総返済額は60万円以上増加します。変動金利には「5年ルール」や「125%ルール」があるため、急激な支払いの増加は防げる仕組みが取られていますが、金利上昇による総返済額の増加は避けられません。
 
変動金利のメリット・デメリットを正しく理解し、金利の上昇リスクを受け入れられるなら変動金利は魅力的な選択肢です。一方、少しでもリスクを避けたいなら、固定金利も検討する価値はあります。
 
家計やライフスタイルなどを踏まえ、どちらを選択するかを検討しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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