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タンス預金「800万円」を住宅購入の頭金にしたら、税務的になにかマズいでしょうか?いったん銀行に入れても問題ありませんか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月22日 5時10分

タンス預金「800万円」を住宅購入の頭金にしたら、税務的になにかマズいでしょうか?いったん銀行に入れても問題ありませんか?

貯金を銀行に預けず、タンス預金という形で保管している人もいらっしゃるでしょう。しかし、タンス預金も金額が大きくなると「このまま家で保管しておいてよいのか?」と不安になることもあるかもしれません。   本記事では、タンス預金を住宅購入の頭金にすることの問題点を始め、タンス預金のメリットやデメリット、銀行に預ける際の注意点についても詳しく解説します。

タンス預金で住宅を購入しても問題はない?

タンス預金の使い道については決められているわけではないため、住宅購入の頭金として使用しても問題はないでしょう。ただし、タンス預金の出どころによっては注意が必要な場合もあります。
 
例えば、贈与されたお金を申告せずにタンス預金として保管していたケースです。国税庁によると、個人から1年間に110万円以上の財産を贈与された場合、110万円を超えた部分の金額に対して贈与税がかかるとされています。
 
今回の事例では、仮に「800万円」のタンス預金が年間110万円を超えて贈与されたものである場合、贈与税を払わないまま住宅購入に使用すると問題になると考えられます。
 
また、タンス預金が相続した財産である場合も注意が必要です。同じく国税庁によると、相続や遺贈により取得した財産の合計が「3000万円+(600万円×法定相続人の人数)」で算出される基礎控除額を超える場合は相続税の対象になるため、相続税を払わずに住宅購入に使用することがないようにしなければなりません。
 

タンス預金のメリット・デメリットは?

税制上の注意が必要なタンス預金ですが、メリットとデメリットについても確認しておきましょう。
 
まずメリットについては、お金が必要になったときにすぐ用意できる点が挙げられます。ATMに行く必要がないので、病気やけがなどで急に医療機関にかかることになったときなども安心です。もちろん、ATM利用手数料もかかりません。
 
また、銀行にお金を預けていると、銀行が経営破綻した場合のリスクについても考える必要があるでしょう。銀行には預金の1000万円までを保証してくれる「ペイオフ」という制度がありますが、1000万円を超えた部分については保証されず、戻ってこない可能性もあります。タンス預金ならそういったリスクから資産を守れるというメリットもあるでしょう。
 
ただし、火災や地震などの災害により消失してしまったり、盗難にあったりするリスクがあることはデメリットといえます。
 

タンス預金を銀行に預ける際の注意点

税務署は税金の申告や納税がきちんと行われているかを確認するために、納税者の預貯金の出入金状況を調べることが可能です。そのため、タンス預金していた多額のお金をまとめて銀行に預けると、税務署による調査が行われる可能性があります。
 
税務調査によりタンス預金をしていたことが知られ、その入手経緯をきちんと説明できなかった場合は、追徴課税を受けることにもなり得るので注意が必要です。
 

タンス預金で住宅を購入しても問題はない|銀行に預けるならその出どころと申告済みのお金かどうかを確認しておく

タンス預金をどのように使うかは自由なので、基本的には住宅購入の頭金に使用したとしても問題はないでしょう。ただし、そのタンス預金が贈与税や相続税などの課税対象になるものでありながら申告・納税していない場合は、税務上問題となってしまうので注意が必要です。
 
タンス預金だと必要なときすぐにお金を用意できますが、災害時に消失したり盗難にあったりするなどのリスクについても考えておかなければなりません。「今からでも銀行に預けたい」と思ったときは、事前にそのお金の出どころと申告済みかどうかを確認しておきましょう。
 

出典

国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.4402 贈与税がかかる場合
国税庁 パンフレット「暮らしの税情報」(令和6年度版) 財産を相続したとき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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