1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

前職で作った「給与口座」を何年も放置。このままだと「未利用口座管理手数料」が引かれてしまう? いっそ解約すべきなの?

ファイナンシャルフィールド / 2025年2月1日 4時30分

前職で作った「給与口座」を何年も放置。このままだと「未利用口座管理手数料」が引かれてしまう? いっそ解約すべきなの?

「使っていない銀行口座をそのまま放置していると、手数料がかかるかもしれない……」という話を耳にしたことはないでしょうか? これは事実で、一定期間利用されていない口座に手数料が発生する仕組みを導入している銀行は存在します。これが「未利用口座管理手数料」と呼ばれるものです。   本記事では、未利用口座管理手数料の仕組みや、口座を維持する際の注意点、そして長く使っていない口座をどうすべきか解説します。

未利用口座管理手数料とは?

未利用口座管理手数料とは、長期間利用されていない口座の管理にかかる費用として、銀行が預金者から徴収する手数料のことをいいます。
 
全ての銀行で等しく設定されているわけではないため、自分が使っている銀行の規約は必ず確認しておきたいところです。例として三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の考え方を見ていきましょう。
 

三井住友銀行は2年以上使わないと1100円の手数料

三井住友銀行では、「Olive アカウント」サービスの対象となっている残高別金利型普通預金もしくは普通預金の預金口座で、2年以上利用がない場合、年間1100円の未利用口座管理手数料が発生します。ただし、以下に該当する場合は、手数料はかかりません。

●残高が1万円以上の場合
●口座保有者が18歳未満の場合
● 同一支店内に、定期預金口座、財形預金口座、外貨預金口座、投資信託保護預り口座、証券仲介口座、公共債保護預り口座等がある場合
●借り入れがある場合

新たに未利用口座管理手数料の引き落としの対象となるときに、メールによる案内が送られてきます。その後一定期間(約3ヶ月間)取引がないと未利用口座管理手数料の引き落としが始まるため、案内が来たらすみやかに取引をするか口座を解約することで、手数料の支払いを回避しましょう。
 
なお、手数料の引き落とし額が残高を超える場合、全額が引き落とされるとともに、口座が自動解約になってしまうことに注意が必要です。
 

三菱UFJ銀行は2年以上使わないと1320円の手数料

三菱UFJ銀行では、普通預金口座を2年以上利用していない場合、年間1320円の未利用口座管理手数料が徴収されます。ただし、次のいずれかに該当する場合は対象外です。

●2021年6月30日時点で、既に開設済みの場合
●ほかの預かり金融資産(定期預金、外貨預金、投資信託等)が1円以上ある場合
●同行で借入れがある場合

三井住友銀行と同様に、引き落としの3ヶ月前に郵送やメールなどで案内が送られてくるので、案内が来たら、すぐに入金や出金などの取引か口座解約を行いましょう。また、未利用口座管理手数料の引き落としのタイミングで、残高が1320円に満たない場合は、全額引き落としの上で口座解約となることにも注意しなければなりません。
 

みずほ銀行は1年で通帳が使えなくなる

みずほ銀行には、未利用口座管理手数料の設定はありませんが、1年間記帳がない場合には「e-口座」に自動移行され、紙の通帳が使えなくなります(ただし2025年1月10日現在e-口座への自動切替は停止中)。e-口座とは、預金にかかる取引の明細を、インターネット上で確認するサービスです。
 
とはいえ、自動的にe-口座に切り替わった場合の通帳の再発行手数料は無料です。もしe-口座に自動移行してしまっても、手数料なしで紙の通帳に戻れます。つまり、みずほ銀行で長期間取引をしないことで発生する手数料はないのです。
 
ただし、この先自動切替の場合も通帳の再発行に手数料が発生したり、未利用口座管理手数料が新設されたりする可能性はあるため、みずほ銀行を使っている人もずっと安心というわけではないでしょう。
 

長年使っていない口座はどうする?

長年使っていない銀行口座は、解約するのがおすすめです。未利用口座管理手数料という無駄なコストを避けたいのならば、最も効果的な対策となります。
 
どうしても口座を維持したい場合は、定期的な入出金ができる仕組みを作りたいところです。具体的には、最低1年に1回忘れずに入出金をするようにスマホのカレンダーやリマインドアプリに入れたり、ネット銀行の定額自動入金などを使って少額でも毎月口座に動きがある状態を保ったりすると良いでしょう。
 
未利用口座管理手数料の金額や発生条件は銀行によって違うので、あらかじめ確認することが大切です。
 
また、長期間取引をしない銀行口座で気にすべき点は手数料だけではありません。金融犯罪に使われるリスクも考えるようにしましょう。普段から利用している口座であれば、不審な動きに気づきやすいですが、放置している口座では気づくのが遅れ、被害が大きくなる可能性があるのです。
 
こういった観点からも、使う予定のない口座は解約したほうが良いでしょう。
 

不要なリスクを避けるために、口座の整理を!

未利用口座管理手数料は、銀行によって金額や条件が異なります。ただし、「使っていない場合にかかる手数料」であることは共通しており、使わない口座を解約することで、簡単に避けることができるのです。
 
不要な口座を持つことは、コストがかかるだけではなく、不正利用など思わぬトラブルにもつながります。この機会に使っていない銀行口座の解約に着手してはいかがでしょうか。
 

出典

三井住友銀行 未利用口座管理手数料についてのご説明
三菱UFJ銀行 未利用口座管理手数料(2021年7月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)
みずほ銀行 みずほe–口座および通帳発行手数料に関する特約
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください