冬はヒートショックが怖いので、ガス式の「浴室暖房」を使います。5人家族なので「2時間」ほど使うのですが、ガス代はどのくらいかかるでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月2日 4時40分
寒い冬、お風呂は冷えきった体を温めてくれる癒やしの時間という人もいるでしょう。一方、冬場は浴室内での事故が増える傾向にあり、その一因として、急激な寒暖差によって心臓や血管に負担がかかる現象である「ヒートショック」があります。 「ヒートショック」と聞くと高齢者の問題と思いがちですが、若い人でも起こる可能性がないわけではありません。そのため、誰にとっても身近な問題であり、寒い冬を安全に過ごすための工夫が必要です。対策として浴室暖房の利用を検討する家庭もあるかと思いますが、毎日使うとなると、気になるのがコストではないでしょうか。 浴室暖房は電気式とガス式がありますが、本記事ではガス温水式の浴室暖房を毎日2時間使用した場合のガス代について検証し、光熱費を抑えるための具体的な方法を解説します。
浴室暖房を毎日2時間使用した場合、1ヶ月のガス代は?
浴室暖房のガス代は機種によって違いがありますが、本記事では30分あたり約26円で計算します。この場合、1時間で約52円、2時間で約104円です。
これを1ヶ月間(30日間)続けた場合、
●1日:約104円
●1ヶ月:104円×30日=3120円
となります。この金額を見て、「思ったより高い」と感じる人もいれば、「安全のためなら妥当な額」と思う人もいるでしょう。ただし、浴室暖房の機種やお風呂の広さなど、使用する環境によってガス代が変わりますので、あくまで目安としてください。
ガス代を抑えるアイデア
浴室暖房を2時間つけっ放しにするのではなく、必要に応じてつけたり消したりすることで、ガス代を節約できます。大阪ガスでは、浴室だけでなく脱衣所も効率よく温めるために、入浴前にドアを開けて、15分間だけ浴室暖房を作動させることを推奨しています。15分あたりのガス代は、約13円です。
1.入浴の15分前に、風呂のドアを開けて暖房をつける。
2.暖房を切った状態で入浴する。
3.お風呂を出る前にもう一度暖房をつけ、浴室ドアを開けた状態で着替える(次の人のために脱衣所を温める)。
4.15分で暖房を切り、次の人と交代する。
上記を実践することで、連続使用するよりもコストを抑えられます。例えば、5人家族の1日の入浴で合計1時間暖房を使用すると、ガス代は52円程度、1ヶ月だと約1560円です。つけっ放しで2時間使う場合の3120円と比較すると、ガス代は半分になります。
さらに、子どもと一緒に入浴するなど、数人でまとめて入る場合や、浴室が十分温まっており「3」のタイミングで暖房を使用しなかった場合は、暖房時間を短縮できるため、節約効果が増します。少しの工夫でヒートショック対策をしながら節約することができます。
ヒートショックは高齢者だけの問題ではない
ヒートショックとは、急激な寒暖差によって血圧が上下し、心臓や血管に負担がかかる現象を指します。寒い冬は特にこの現象が起こりやすくなる季節です。
具体的には、暖かい室内から寒い脱衣所や浴室へ移動した後、熱いお湯に触れることで血圧が急上昇します。その後、お湯に漬かるとだんだん血圧が下がっていきますが、寒い脱衣所に戻ると血圧が再び上がるといった、短時間での血圧変動が繰り返されることで、ヒートショックを起こしてしまうのです。
ヒートショックが起こると、意識を失ったり、心筋梗塞、脳梗塞を発生したりするリスクが高まり、場合によっては命に関わることもあり、とても危険です。
この現象は特に高齢者に多い印象を持つ人もいるかもしれませんが、若い人でも10度以上の温度差がある環境では起こりうるため注意しましょう。ヒートショックは誰にとっても身近なリスクであることを意識し、適切な対策を心がけることが大切です。
コスパよく、安全に冬を乗り切ろう
ガス式浴室暖房のガス代は高いイメージがありますが、つけっ放しにせず必要に応じて使用することで、コストを抑えられます。
また、日々の工夫で節約したガス代をほかの防寒対策にまわすなどすると、さらに快適な冬を過ごすことができるでしょう。無理なく実践できる方法で、健康と家計を両立させながら、家族みんなが安心して過ごせる冬を目指してみてください。
出典
大阪ガス ガス温水浴室暖房乾燥機 カワック知っトクBook
消費者庁 高齢者の事故に関するデータとアドバイス等
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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