緊急事態宣言が解除されたけれど、国民の消費活動にどんな影響がある?
ファイナンシャルフィールド / 2020年6月23日 11時10分
去る5月25日、全国で緊急事態宣言が解除されました。新型コロナウイルス感染症が終息したわけではないため、引き続き外出自粛要請やテレワークの推奨は行われていきます。 とはいえ、緊急事態を脱したという現実は、わたしたちの心をいくらか軽くしてくれるもの。緊急事態宣言解除となった今、人々はどのような生活やお金の使い方を考えているのでしょうか。 まずは、株式会社グリーンシップが発表した「緊急事態宣言39県で解除 世論調査の結果」(※1)を見ていきましょう。
緊急事態宣言解除は妥当と考える人が6割
この調査は、全国に先立って39県の緊急事態宣言が解除された時期に行われたものです。39県の緊急事態宣言解除について、どのように考える人が多いのでしょうか。
【39県に解除された緊急事態宣言についてどう思うか】
・妥当 :60%
・まだ早い :36.3%
・よくわからない: 3.6%
このタイミングで解除された39県、解除されなかった8県ともに、6割の人は緊急事態宣言解除について妥当と考えていたことがわかります。新規感染者の数が減っているという事実から、妥当と考えた人が多いのではないでしょうか。
緊急事態宣言が解除されたからといって、すぐに元の生活に戻れるわけではありません。徐々に広がっているテレワークやオンライン授業はどうなるのでしょうか。
【テレワーク・オンライン授業について】
・今後も続けたい :19.9%
・定期的であれば続けたい:16.6%
・続けたくない : 9.4%
・無回答 :54.1%
回答した人のうち、ほとんどが続けたいという意志を持っているようです。通勤・通学にかかる時間の短縮、家事・育児との両立など、メリットがあると捉える人が多かったのかもしれません。
今後のお金の使い道。意外にパーッと使いたい派が多い?
今回の緊急事態宣言で、財布の紐がグッと堅くなったり、必要最低限なモノしか買わなくなったりした人も多いと思います。一時に比べ少し明るくなってきた現状において、人々のお金の使い方はどう変わるのでしょうか。
【今後、積極的にお金を使いたいことは何か】
1位:衣・食・住 22%
2位:親孝行・家族サービス 19%
3位:趣味 15%
3位:旅行 15%
5位:貯蓄 8%
上位5つはこのような結果に。一番多かったのは、衣食住でした。家にいて自由に買い物や外食ができなかった反動の現れなのでしょうか。
また、2位の親孝行・家族サービスについては、このような未曾有の事態において、改めて親や家族の大切さが身にしみた人が多いということを反映しているかのようですね。
同率3位は、趣味と旅行でした。これも1位同様、今まで我慢してきたことを楽しみたいという思いがにじみ出た結果なのかもしれません。
貯蓄については、8%という少数派の意見に。緊急事態宣言から解放されたら、まずは自粛でたまったストレスを発散させたいという人が多いということがわかりました。
別の調査にも目を向けてみましょう。株式会社クロス・マーケティングが発表した「新型コロナウイルス生活影響度調査(第5回)の結果」(※2)によると、緊急事態宣言が解除されたあとにしたいことのランキングは以下の通り。
【緊急事態宣言解除後に最もしたいこと】(単一回答)
1位:国内観光旅行に行く(宿泊を伴う) 13.3%
2位:外食に行く 10.0%
3位:友人・知人・恋人に会う 9.6%
4位:家族に会う(帰省する) 8.2%
5位:商業施設(デパート。ショッピングモール)へ買い物に行く 7.0%
6位:飲みに行く 5.8%
7位:美容室・理容室に行く 5.6%
8位:音楽会・コンサート・ライブに行く 4.5%
9位:スポーツをする 3.9%
10位:海外旅行に行く 3.8%
TOP10はこのような結果に。宿泊を伴う国内旅行を望む人が最も多いようです。一方で海外旅行を希望する人の割合は、国内旅行を希望する人より10ポイントほど下回っています。「海外での感染状況がまだわからない」「見知らぬ国で感染したら困る」などの理由があるのかもしれません。
緊急事態宣言で三密を避けた結果、なかなか実現できなかった外食や友人、離れて暮らす家族との会合を最も望む人が多いようですね。まだまだ油断はできない状態ですが、できる限りの対策をした上で、少しずつ新しい日常に慣れていきたいものです。
[出典]
※1 株式会社グリーンシップ「緊急事態宣言39県で解除 世論調査の結果」
※2 株式会社クロス・マーケティング「新型コロナウイルス生活影響度調査(第5回)の結果」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
関連記事
新型コロナで在宅ワークや休校になったけど、買ってしまった定期券や回数券はどうなる?
緊急事態宣言の前後で主婦の買い物はどう変わった? 食料品のうち購入が増えたものって?
新型コロナ前後で家計にゆとりがなくなった人が増加。お小遣いも減額のピンチ!
この記事に関連するニュース
-
「節約旅行」をしたい彼女。移動をすべて”電車”にされるのですが、旅行にお金をかけない人って多いのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月19日 6時10分
-
2024年「GW」は大型連休!みんなの予定は?200人が選ぶGW過ごし方ランキングTOP5と予算はいくら?
PR TIMES / 2024年4月15日 10時45分
-
【2020(令和2)年4月7日】コロナ感染拡大で東京など7都府県に緊急事態宣言
トウシル / 2024年4月7日 7時30分
-
『自分へのご褒美』について女性200人に調査!予算は1万円以下「6割」、ご褒美に”したいこと”2位は「外食」1位は?
PR TIMES / 2024年4月3日 12時45分
-
「宝くじで10億円当たったら」Z世代の使い道は? 3位「趣味を楽しむ」、2位「貯金」、「満喫してみたい!」という1位は?
J-CAST会社ウォッチ / 2024年3月31日 20時45分
ランキング
-
1米ファンドに日本KFC売却=三菱商事、来月にも
時事通信 / 2024年4月26日 20時17分
-
2円安止まらず158円44銭 NY市場、34年ぶり水準
共同通信 / 2024年4月27日 9時45分
-
3円相場が一時1ドル=157円を突破 34年ぶりの円安ドル高水準を更新
日テレNEWS NNN / 2024年4月26日 23時38分
-
4突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
5円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください