史上最高値を更新したNYダウも! FP深野康彦さんがNISAで期待する4本とは?
Finasee / 2024年5月22日 18時0分
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Finasee(フィナシー)
新NISAの「つみたて投資枠」でおすすめの投資信託は?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
日本を含む全世界株式に低コストで分散投資できる投資信託。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)という株価指数に連動した投資成果が期待できます。
同じ指数に連動するタイプのインデックスファンドの中では、常にトップクラスの低コストで投資ができます。また、取扱金融機関が多いのも魅力。投資初心者から上級者まで資産形成のコア資産として時間をかけてコツコツ投資していきたいファンドと言えます。
iFreeNYダウ・インデックス(大和アセットマネジメント)
米国の代表的な株価指数であるNYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)に連動した投資成果が期待できるファンドです。
NYダウに連動したインデックスファンドの中ではトップクラスの低コスト。適宜、銘柄の入れ替えを行って米国の実態経済を反映するようにしているため、インデックスファンドではあるものの実質はアクティブ的な運用を行っている点を評価しました。
新NISAの「成長投資枠」でおすすめの投資信託は?
新成長株ファンド(明治安田アセットマネジメント)
ボトムアップ調査により、新たな成長局面に入りつつあると判断される成長企業に厳選投資されるファンドです。運用は中小型の成長株式を発掘するのに定評がある「エンジェルジャパン・アセットマネジメント」の投資助言により行われます。
つみたて投資枠対象の「オルカン」における日本株の資産配分は約6%に過ぎず、またNYダウは米国株のみ。日経平均株価はバブル期の高値を更新して新たなステージに入ったと考えます。そのため、日本株の資産配分を増やすとともに少々エッジの効いた投資信託を組み合わせて資産全体の収益を底上げできると考えて、新成長株ファンドを選びました。
SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド(SBIアセットマネジメント)
景気動向や市場環境に影響されにくく、安定して相対的に高いEPS(1株あたり純利益)成長率が持続的に見込めるクオリティグロース株に厳選して投資されるファンドです。クオリティグロース株運用で機関投資家などの評価が高いコムジェスト・アセットマネジメントの投資助言により運用が行われます。
ESGが話題になる前から銘柄選択にESG要素を加えながら、高い運用成績を確保してきたコムジェスト社のポートフォリオと同じスタイルの運用成果が期待できます。市場平均超の収益率を期待するならコアファンドにしても良いと思われます。
新NISAを始めたい人、始めたけれど不安な人へメッセージを…誰もが初めから資産の山が高かったわけではありません。時間をかけて地道にコツコツ積立投資をして行くのが王道になります。資産形成に一発逆転はないのです。新NISAをまだ始めていない人は、「習うより慣れろ」の気持ちでスタートしましょう。
ファイナンシャルプランナー 深野 康彦 氏
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1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。FP業界歴36年(2024年4月現在)。1996年に独立、2006年に有限会社ファイナンシャルリサーチ設立。メディアやセミナーを通じて資産運用ほか住宅ローンや生命保険、税金や年金などの相談業務や啓蒙を幅広く行っている。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力および金融商品などのデータ提供を行いながらテレビ、ラジオにも多数出演。著書:『1万円から始めるETF投資』(日本経済新聞出版社)、『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない』(ダイヤモンド社)など多数。
Finasee編集部
「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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