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不動産投資の新しいトレンド? 戸建賃貸投資の現状と課題とは

Finasee / 2024年8月20日 13時0分

不動産投資の新しいトレンド? 戸建賃貸投資の現状と課題とは

Finasee(フィナシー)

戸建賃貸投資経験者は16.5%、相続をきっかけとするケースも

調査によると、不動産投資経験者のうち、戸建賃貸投資経験者は16.5%に上り、1棟アパート(74名)に次ぐ人気を集めていることが明らかになった。

出所:株式会社ドリームプランニング 

戸建賃貸投資を始めたきっかけとしては、「副収入が欲しかった」が最も多く、老後の資金やゆとりある生活の実現といった目的が窺える。一方、「相続をきっかけに」という回答も僅差で2位につけ、親族から引き継いだ戸建を活用するケースも少なくないようだ。

出所:株式会社ドリームプランニング

 

興味深いのは、「相続対策」「税金対策」といった受動的な理由で戸建賃貸投資を始めるケースが4割を超えている点だ。専門家のアドバイスもなく、必要に迫られる形で投資をスタートさせた結果、物件管理や入居者対応に苦戦するケースも想定される。戸建賃貸投資を成功させるには、自身の状況や目的に合った戦略を練ることが重要と言えるだろう。

自己住居と賃貸併用、二世帯住宅という選択も

戸建賃貸投資を始める理由として、少数派ながらも注目すべきは「自己住居の確保」を挙げる声だ。プライバシーの問題から、一軒家を共有する従来の賃貸スタイルは敬遠されがちだが、完全分離型の二世帯住宅であれば、オーナーと入居者の双方にとって快適な住環境を実現できる。賃料収入を住宅ローンの返済に充てることも可能となり、経済的なメリットも大きい。

修繕費や滞納問題、想定外の事態への備えが重要に

戸建賃貸投資は、アパート経営に比べて管理の手間が少ないと言われる一方、建物の老朽化や災害による修繕費など、想定外の支出が発生するリスクも孕んでいる。調査では、戸建賃貸投資の失敗談として「修繕費がかさんだ」という声が目立った。長期的な視点に立ち、計画的な修繕積立や火災保険への加入など、リスクヘッジ対策を講じておく必要がある。

また、家賃滞納問題も看過できない。経済的な困窮からやむを得ず滞納するケースだけでなく、悪質なケースでは、夜逃げや連絡不通といった事態に発展する可能性もある。未然に防ぐためには、入居審査を厳格に行う、保証会社を利用する、日頃からコミュニケーションを密にするなど、信頼関係を築くことが重要だ。

専門家のサポートで、戸建賃貸投資を成功に導く

今回の調査結果から、戸建賃貸投資は、適切な準備と戦略のもとに進めることで、安定収入や資産形成を実現できる魅力的な投資手法であることがわかる。一方で、修繕費や滞納問題など、想定外の事態が発生するリスクも存在する。

戸建賃貸投資を成功させるためには、不動産投資に関する専門知識を深めるだけでなく、経験豊富な専門家のサポートを受けることも有効だろう。信頼できるパートナーと連携し、リスクを最小限に抑えながら、長期的な視点で資産運用に取り組むことが、成功への鍵と言えるだろう。

【調査概要】

〇調査対象-「不動産投資を行っている」と回答した不動産投資家

〇有効回答数-266名

〇調査主体-株式会社ドリームプランニング

〇調査方法-インターネットによるアンケート調査

〇調査期間-2024年6月3日~6月6日

〇引用元:URUHOME(ウルホーム)

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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