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2025年はトランプ氏の“胸先三寸”次第。日本株市場で投資家はどう立ち向かうべきか ニッセイ基礎研究所・井出真吾氏に聞く

Finasee / 2024年12月16日 12時0分

2025年はトランプ氏の“胸先三寸”次第。日本株市場で投資家はどう立ち向かうべきか ニッセイ基礎研究所・井出真吾氏に聞く

Finasee(フィナシー)

最大のカギ握る「米国景気」、ソフトランディングの確率

――2024年を振り返って、世界経済および金融市場の主な動き、流れは?

年始のスタートダッシュ(急上昇)は意外だったが、その後は夏場にかけて失速。結局のところ本格的な日経平均4万円回復は25年以降と見ている。

足元、日米金融政策、為替市場、米中景気、地政学リスクなど不安定要素が多く、日本企業の業績見通しが慎重過ぎることも4万円回復を遠ざけた一因とみている。

――2025年の株式市場の見通しは?

最大のカギは米国景気がソフトランディングできるか次第だが、7~8割の確率で可能だろう。その場合、25年度も日本企業の業績は増益見込みとなり(3~5%程度?)、春~初夏にかけて日経平均4万円回復が期待される。

ただし、夏場にはトランプ政権の関税を巡り投資家心理が冷え込むなどに起因して、再び4万円を割り込む展開もありうる。

年末にかけてはトランプ政権による関税の影響が大きくないことが徐々に確認され、「トランプ減税」の恒久化も決定、さらに日銀の利上げの打ち止め観測も強まる…といった材料があれば、株価には追い風となり、年末には4万2000円台も予想される。

短期投資家と長期投資家、それぞれが取るべき姿勢

2025年「日経平均株価」の高値、安値予想
最高値…4万3000円
最安値…3万7000円

――2025年、投資家が注目すべき点は?

世界経済や金融市場に大きく影響する米国の政策がトランプ氏の「胸先三寸」で決められていく展開から、先行きは予測不能だ。同様に中国の出方も習近平氏の胸先三寸で決まる。

これらを踏まえ、金融市場はボラティリティが高い状態が続くだろう。短期投資家は飛んできたボールを1つずつ丁寧に打ち返すしかない。打率が下がっても仕方ない。半面、長期投資家は短期的なボラティリティを恐れず、「大きく下がったら買い」の姿勢で臨むことができるだろう。

 

ニッセイ基礎研究所
金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト
井出 真吾氏

 

1993年東京工業大学卒業、日本生命保険入社。1999年ニッセイ基礎研究所、2023年より現職。専門は株式市場、株式投資、マクロ経済、資産形成。新聞・テレビ等メディアへの登場も多数。著書に「40代から始める 攻めと守りの資産形成」「本音の株式投資」、「株式投資 長期上昇の波に乗れ!」(いずれも日本経済新聞出版社)等。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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