「本業の収入だけでは老後が不安」と“副業”に取り組む人は約3割。どんな仕事で一体いくら稼いでいるのか?
Finasee / 2024年12月18日 12時0分
Finasee(フィナシー)
9割近くが本業だけでは老後資金が不安
今回取り上げるのは、転職サービスなどを手掛けるエムエム総研が20代~30代の営業職を対象にした調査。営業職以外の人にも通じる内容なので、参考になるだろう。最初に本業の収入だけで老後資金の準備に不安がないかを見ていこう。調査によれば、「不安がある」と回答した人は88.0%と大多数に上った。
老後資金を準備するために、本業以外で何か取り組んでいることはあるのだろうか。回答率が最も高いのは「投資」で62.7%。「貯金」が42.4%、「副業」が36.0%と続く。副業に比べると取り組みやすいこともあってか、投資や貯蓄が上位にランク。投資は新NISAの開始という追い風も影響しているだろう。
出所:エムエム総研 「老後を見据えた資金準備」の意識調査お金だけじゃない? 副業を選ぶ際に優先すべき当然の理由とは副業といってもいろいろな仕事があるが、何を優先して選んでいるのだろうか。調査では、副業に取り組んでいる人に絞って質問。最も回答率が高かったのは「営業スキルを活かせるもの」で30.0%。「新しいスキルを身につけられるもの」が29.4%と僅差で2位だった。それに対し「効率よく稼げるもの」は14.2%で4位にとどまった。
出所:エムエム総研 「老後を見据えた資金準備」の意識調査お金の観点だけではなく、本業を活かせるか、スキルアップできるか、など総合的に判断して副業を選んでいるようだ。
気になる月収 「副業で二桁稼ぐ」は少数派「お金だけじゃない」とは言いつつ、やはり副業で気になるのは月収。調査によれば、最も回答率が高いのは「1~3万円未満」で29.4%。僅差で「3~5万円未満」が26.9%と続く。月収が二桁以上は5.6%にとどまった。
金額だけ見るとあくまで本業の補完という位置づけだ。具体的にどんな内容に取り組んでいるのだろうか。最も回答率が高いのは「ポイ活」で20.6%。専門的なスキルが不要ですぐ始められる手軽さが受けているのかもしれない。続いて「Webデザイン」が15.6%、「営業代行」が11.7%と続くが、これらは本業の専門スキルを活かした副業と言えそうだ。
出所:エムエム総研 「老後を見据えた資金準備」の意識調査「本業だけ頑張りたい」と「補助的に副業・投資も」が拮抗本業が忙しくて副業どころではないという人もいるだろう。調査でも、「本業が充実していれば副業や投資は必要ない」と考える人が54.7%に上った。
コメントを拾ってみると、「本業で十分稼ぐことができているなら、余分に時間や体力を使う必要はない」(静岡県20代男性)、という声。副業といっても仕事であることに変わりはない。ワークライフバランスの観点から、あまりガツガツとお金を稼ぐ必要はないと考える人もいるのだろう。
一方で、投資や副業は必要という人の意見では、「老後がどうなるかわからないから」(東京都30代女性)、といったように、将来の不確実性から、複数の収入源の確保を望む人もいるようだ。
それでは老後までどのような働き方をしたいのだろうか。回答率が最も高かったのは「本業の収入を節約と節税で守りながら、引き続き本業だけを頑張りたい」で30.7%。ただし「本業を中心にしつつ、副業や投資を補助的に行いたい」も28.0%と僅差だった。いずれも安定志向が背景にあるのかもしれない。
出所:エムエム総研 「老後を見据えた資金準備」の意識調査Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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