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70代はいくら預貯金を持っているのか? 株式、投資信託…金融資産の平均保有額が明らかに

Finasee / 2024年12月30日 12時0分

70代はいくら預貯金を持っているのか? 株式、投資信託…金融資産の平均保有額が明らかに

Finasee(フィナシー)

70代は「預貯金」「株式」、いくら持っている?

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から70代の回答を見ていきましょう。具体的にどんな金融資産をどのくらい持っているのでしょうか。

※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

単身世帯、二人以上世帯ともにトップは「預貯金」、2位「株式」という結果でした。まずは単身世帯から詳しく見ていきましょう。

70代の金融商品(種類別)保有額ランキング(単身世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数2104)

1位 預貯金(運用または将来の備え)    929万円(うち定期性預貯金519万円)
2位    株式    428万円
3位    生命保険    249万円
4位    投資信託    229万円
5位    債券    133万円

1位は「預貯金」(929万円)でした。2位の「株式」(428万円)の倍以上で、大きく引き離しています。やはり70代の世帯にとって、リスクを抑えながら資産を管理できる預貯金は、心強い存在なのでしょう。

そして3位は「生命保険」(249万円)、4位はほぼ同額で「投資信託」(229万円)、5位は「債券」(133万円)と続きました。

トップ5の商品の保有額を年代別で比較すると、生命保険と債券は全世代のうち70代が最も多く、預貯金と投資信託は60代に次いで2番目、株式は50代、60代に次ぐ3番目という結果でした。

単身世帯とほぼ同じ結果に

続いて二人以上世帯です。

70代の金融商品(種類別)保有額ランキング(二人以上世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※世帯主60代かつ金融資産保有世帯、実数2188)

1位 預貯金(運用または将来の備え)    964万円(うち定期性預貯金556万円)
2位    株式    459万円
3位    生命保険    248万円
4位    投資信託    190万円
5位    債券    137万円

なんと興味深いことに、単身世帯とほぼ同じ結果となりました。1位から5位までの項目が全て同じ、それぞれ似たような金額が並んでいます。

違いを挙げるなら、「投資信託」です。単身世帯の「229万円」に対し、二人以上世帯では「190万円」とやや少なめ。二人以上世帯においては、生活費や予備資金を優先するために、投資に割り振れる資金がやや制限されるのかもしれません。あるいは、取り崩して既に現金化したという可能性もあるかもしれません。

トップ5の商品の保有額を年代別で比較すると、単身世帯とはやや異なる傾向が見えます。全世代のうち70代が最も保有額が高い商品は債券のみで、預貯金、株式、生命保険、投資信託は60代に次いで2番目という結果でした。
 

「第二の人生」本番を楽しむために

今回の調査結果から、70代は4世帯のうち1世帯が「3000万円以上」を保有している現状が見えてきました。また単身と二人以上を問わず、多くの世帯が「預貯金」を重視し、平均900万円代を保有しています。

「第二の人生」の本番を迎えると言われる70代。生活費や予備資金を確保しつつ、趣味や旅行なども楽しみたいもの。改めて金融資産を確認し、バランスの良い活用を検討してみてはいかがでしょうか。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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