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大学2年まで無名→U-23日本代表入り…全国大会で下剋上劇、Jスカウト唸った「無双ドリブル」

FOOTBALL ZONE / 2024年4月18日 7時10分

■町田MF平河悠のターニングポイントにフォーカス

 パリ五輪出場権を懸けたU-23アジアカップに臨む若き日本代表戦士たち。選りすぐりのタレントたちは如何にして、飛躍を遂げ、日の丸を着けて戦うまでに至ったのか。今季J1リーグで快進撃を見せるFC町田ゼルビアのアタッカーMF平河悠のターニングポイントは大学時代にあった。

 左サイドから鋭いカットインと縦突破を仕掛け、ラストプレーの選択の最適解と質の高さを見せつける。U-23日本代表においてMF平河悠(FC町田ゼルビア)は攻撃のクオリティーはもちろん、攻守におけるハードワークを含めて、非常に計算できる選手として価値を発揮している。

 U-23アジアカップを戦う23名の中で、高校、大学途中まで無名だった存在だと言っていいだろう。佐賀東高校では左サイドハーフとしてとにかく仕掛ける選手で、インターハイ、選手権を経験。大学は当時、東京都大学サッカーリーグ1部に所属する山梨学院大へ進んだ。

 関東1部、2部でもない3部に相当する東京都リーグ1部で平河は1年生から出番を掴み、左だけではなく右サイドでも大きく躍動した。そんな平河のサッカー人生にいて大きな転機となったのが、大学3年生の2021年シーズンだった。

 夏の大学サッカーの全国大会である総理大臣杯で、山梨学院大はなんとベスト4に食い込んだ。この下剋上劇の主役となったのが、サイドから切れ味抜群のドリブルとペナルティーボックス内でラストパスからシュートまで輝きを放った平河だった。当時の活躍がJクラブスカウトの目に留まり、大学3年生ながら総理大臣杯直後の9月に町田入り内定が発表された。

 ブレイクの予兆はその前からあった。リーグ戦でゴール量産態勢に入り、総理大臣杯の関東予選となるアミノバイタルカップでは、関東1部、2部を相手にドリブルで無双を見せ、得点王に輝いている。

「通用しているのは都リーグだからで、関東や全国に行ったら抑え込まれてしまうのかなと思っていたのですが、ドリブルで背後に抜けるなど、自分がやれることが多いなと思った」

 アミノバイタルカップ初戦、関東1部の桐蔭横浜大を相手に圧巻のハットトリック。このスペシャルな活躍がブレイクの土台となる「自信」という重要なピースをもたらした。

「試合を重ねるごとに得られるものが多くて、ドリブルのメリハリの付け方や自信が出てきたと思います」

 一気に頭角を表した平河はJリーグでも成長曲線を止めなかった。大学4年生ながら町田でコンスタントに出番を得ると、昨年はJ2でも得意のドリブルに加え、町田で培った攻守の切り替えの速さとハードワークも長所として発揮。J1昇格の立役者の1人となり、U-22日本代表に初選出。これが彼の人生の中で初の代表選出と、まさにシンデレラストーリーを駆け足で進んでいった。

 大学でのブレイクスルーを一過性で終わらせない。平河のプレーはまさにそれを実証し続けている。

「ずっと大事にしていることは相手が捕まえきれない選手になることです」

 相手のレベルが上がっても、相手が対応に苦慮する選手になり続ける。それはカタール後でも変わらない。(FOOTBALL ZONE編集部)

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