U-23日本を最大限に警戒→攻撃陣を完封 韓国の“守備戦術”を母国称賛「雪辱を果たした」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月23日 6時10分
■韓国が3バックで守備固め、日本を1-0で破る
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、4月22日に行われたパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ(杯)グループリーグ最終戦で韓国相手に0-1で敗れた。対戦国メディアは「2年前の雪辱を果たした」と勝利を喜び、指揮官の戦術がハマったと分析している。
カタールで開催されている今大会は、16チームを4組に分けたグループリーグを実施して各組の2位以上が準々決勝に進出。パリ五輪へは3位以内のチームが出場権を獲得し、4位のチームはギニアとの大陸間プレーオフに回る。
ともに2勝を挙げ、勝ち点、得点、失点ともに並んでいた日本と韓国。グループ最終戦で直接対決が行われた。前半は固いブロックを敷いた韓国相手に、スペースを作るのに苦労した日本。すると後半30分、韓国がコーナーキックのチャンスでMFキム・ミンウが頭で合わせ先制する。これが決勝弾となり、日本は0-1で韓国に敗れる結果となった。
韓国紙「ハンギョレ」では「ファン・ソンホン、守備重視の戦術で日本を破った」と勝利の一報を伝え、記事では2022年のU-23アジア杯準々決勝で0-3と敗れた過去を引き合いに「2年前の雪辱を果たした」と指揮官の功績を称えた。
同紙は「日本チームに対して並外れた戦術を見せた」と、第2戦から10人の選手を入れ替えた大胆策に注目。「韓国は従来の4バックから3バック作戦に切り替えた。左右のウイングバックが守備に加わって5バックとなり、守備の安定性を確保できる。後半はテンポの速い選手を多く投入する印象的な戦術を見せた」とファン・ソンホン監督の采配を評価した。
その背景として「守備に比重を置くのは、相手の攻撃の脈を断つためだ。日本は左右からのクロスの精度が高い。中央を突破する選手もスピードがある」と警戒していた点を挙げつつ、その対応策であったことを指摘している。
この勝利によって、韓国はB組1位で通過。決勝トーナメント初戦では、A組を“下剋上”で勝ち上がったインドネシアと対戦する。対して日本は、開催国で勢いに乗るカタール(A組1位)が相手だ。大岩ジャパンはこの敗戦を生かし、無事パリ五輪への切符を掴むことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)
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