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高3なのに「やっぱり違う」 突きつけられた現実、同じ18歳に衝撃「今まで頭になくて」

FOOTBALL ZONE / 2025年1月15日 11時10分

■J内定タレント流経柏SB松本果成に脱帽、東海大相模MF小林正樹の正直な思い

「やっぱりJ内定選手は違いました」

 前橋育英(群馬)の優勝で幕を閉じた第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝、初出場の東海大相模(神奈川)は流通経済大柏(千葉)に0-1で破れ、快進撃はベスト4で終わった。試合後のミックスゾーン、東海大相模の快進撃を左サイドからの鋭い突破で支えたMF小林正樹は、マッチアップした相手の湘南ベルマーレ内定右サイドバック・松本果成の印象をこう口にした。

「最後まで足を出してくるし、付いてくるんです。自分が『交わした』と思っていても足が出てくるし、すぐうしろにいる。そこが違うなと思いました」

 スピードが自慢で、特に縦突破は武器だった。中学時代は横浜FCジュニアユースでその技を磨いた。セカンドチームでのプレーが多かったが、左サイドでボールを持つとスピードで次々と交わしていくプレーを東海大相模に評価されてオファーをもらった。ユース昇格が果たせないとなった時、彼は高校サッカーへの道を決断した。

 東海大相模では狭い局面でワンタッチやツータッチのプレーを求められていた。「ドリブルだけでは厳しい」と自覚していた彼にとっては、新しいことにチャレンジするには最高の環境だった。

「パスを軸に組み立てるサッカーの中で、どう自分が生きていくか、ドリブルを活用できるかを考えました」

 ワイドから仕掛けるだけではなく、中央に入ってトップ下やボランチと関わりながら、ワンタッチ、ツータッチで局面を打開し、ゴールに近い位置でサイド突破のドリブルだけではなく、ペナルティーボックスに入っていくドリブルも身につけた。

 少ないタッチで突破していくドリブルを磨けば磨くほど、周りも自分を信頼して最後は1対1の局面になるようにボールをつないできてくれる。個の成長とチームの成長がマッチし、彼は高校最後の大会で躍動を見せた。

「周りが本当にうまいので、僕もパスをつなぐし、仲間のおかげで1対1で仕掛けられています」

 感謝の気持ちを持ちながら立った国立の舞台。そこでさらなる現実を突きつけられた。対峙した松本は自分がいい状態でボールを受けることができ、一瞬の駆け引きで剥がせた実感を得ても、前に運び出そうとすると足が出てきてボールを突かれたり、身体を当てられたりしてバランスを崩される。「いける」という一瞬の心の緩みをシャットアウトされたことは大きな衝撃だった。

「最後まで粘ってくるというのが今まで頭になくて、交わしたら終わり、次のプレーという形でやっていたのですが、まだ終わっていないという現実を突きつけられました」

 しかし、この経験をできたことこそが彼にとって国立競技場という夢の舞台で味わうことができた大きな財産であった。

「自分の武器がまだまだ、だと痛感しました。一度剥がしても、そのあとにさらに加速をしたり、もう一度切り返しなどを入れて揺さぶったりできる技術が必要だと思ったので、大学サッカーではそこをしっかりと磨きたいと思います」

 卒業後は関東学生サッカーリーグ2部に所属する山梨学院大学に進む。この経験を基準にして決意新たに次なるステージに臨む。

「カットインからのシュート、切れ込んでいける選手になりたいと思っています。ゴールもアシストもできる選手になりたい。4年後は松本選手と同じプロの舞台に行ってリベンジできるように努力していきたいです」(FOOTBALL ZONE編集部)

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