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春は心温まるフランス映画を『秘密の森の、その向こう』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD vol.23】

fudge.jp / 2024年4月4日 19時30分

写真

オシャレな部屋といえば、インテリアにお金をかけたスタイリッシュな部屋を想像する人もいるかもしれません...

 

こんにちは、

ファッジーナのSAKURA です!

 

だいぶ暖かくなり、ようやく春らしい気候になってきました。

春はいつでも優しい映画を観たくなります。

 

そこで今回は、心温まるフランス映画を紹介したいと思います!

 

『秘密の森の、その向こう』(2021)あらすじ

大好きだった祖母を亡くした8歳の女の子が、

祖母の遺品整理のために訪れた母の実家で、

意外な人物と出会う

 

ちょっとファンタジーなヒューマンドラマです!

 

昔ながらのこじんまりした家の

内装や壁紙がかわいらしくて、とってもお洒落!

至る所に散りばめられたフランス映画らしい美しさにも注目です。

 

登場人物

ネリー(8歳の女の子)

マリオン(ネリーの母)

ネリーの父

ネリーの祖母(マリオンの母)

 

大切な人との別れを暖かく描く

誰にでも、大切な人との別れは必ず訪れます。

この物語は、大切な人を失った後、その感情をそれぞれがどのように受け止めていくのかが描かれています。

 

私も祖父を亡くした時、この物語の主人公ネリーと同じ心境になりました。

祖父を亡くして初めての感情は【無】でした。

 

作品中でネリーが一度も泣かないのは、祖母を亡くした実感がないからなのではないでしょうか。

実感がないまま、ネリーは祖母の家に遺品整理に訪れます。

それとは対照的に、既に悲しみに飲み込まれた母のマリオンは思い出の家を出て行ってしまいます。

 

大切な人を失った2人は、対照的ながらもそれぞれが祖母の死を受け入れていく。

ネリーは、”秘密の森”で、祖母との再会を果たし、祖母の死を穏やかに受け入れていくのです。

 

斬新なタイムスリップの仕掛け

この物語の魅力は、暖かいヒューマンドラマに少しだけファンタジー要素が入っているところ!

 

ネリーが森の中で出会うのは、なんと自分と同い年(8歳)の母マリオンなのです。

マリオンに連れられていくと、そこは見慣れた祖母の家。

しかし、現在のガランとした家ではなく、ちゃんと誰かが生活している気配がしている。

そう、ネリーはタイムスリップしていて元気な祖母と母と不思議な再会を果たします。

 

祖母の最期を看取れなかったネリーは、そこで祖母と最後の時間を過ごします。

ささやかで特別なことは何もないけれど、そんな時間が一番幸せ。

故人を想うとき、思い出すのはそんな日常の一片なのではないでしょうか。

 

ネリーは不思議な出会いの中で、祖母と最後の時を過ごし、自分と同い年の母と打ち解け、心のわだかまりを解いていくのです。

 

フランス映画初心者でも楽しめる!

国によって映画の雰囲気は全く違うので、お気に入りの映画が見つかったらその国の他の映画を観てみると、好きな映画がたくさん見つかると思います!

 

数ある映画国の中でも、人気が高いのがフランス映画!

しかし、フランス映画って少し難しい感じがしますよね。

やはり高貴なイメージがあって、初心者の方は特に観るのに勇気がいると思います。

 

しかしこの作品は、フランス映画の美しさもありつつ、ファンタジーな要素が入るところは、宮崎駿作品と似ていたり、日本人の方にもとても馴染みやすいと思います。

この作品をきっかけに、フランス映画の世界に足を踏み入れてみるのはいかがでしょうか?

 

SAKURA

1997年生まれ
大学では芸術学を専攻。
好きなものは映画と海外ドラマとジャズ。

フリーライター兼イラストレーターとして活動中。

インスタグラム@_________sakura_________
ブログ https://sakuramiyazaki.com/

 

 

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