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新・親も知らない今どき入試 「JRの就職に強い大学」ランキング 万博控え京阪神が優位も…日大・早稲田大がワンツー 注目は理工系学部を持たない専修大

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月10日 11時0分

有名企業の就職に強い大学を業種ごとに紹介していく、業種別就職者数ランキングの9回目は、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道の就職者が多い、「JRに強い大学ランク」をお届けする。

大学通信は毎年、医学部と歯学部の単科大学を除くすべての大学を対象に就職状況調査をしている。2024年は560大学(74・0%)から回答が寄せられ、その集計値でランキングを作成した。

JR各社の就職判明数を見ると、最も多いのは441人のJR西日本で、JR東日本346人、JR東海226人、JR九州61人が続く。JR西日本の採用数が多い理由について、企業の採用支援を行っているワークス・ジャパン代表の清水信一郎氏は、こう話す。

「25年に関西万博が控えていることから、鉄道事業以外に観光事業なども含め、人員を整えておこうという狙いがあったと推測されます」

JR西日本の採用判明数が多いこともあり、ランキングは京阪神の大学が優位で、ベスト10の内、6大学を占める。そうした中でトップ2は、1位が日本大で、2位が早稲田大と東京の大学。両大学ともに、学生の多さとともに、建築や土木系学科の充実が、鉄道会社に強い要因となっているようだ。

就職者が多い両大学だが、日大がJR4社すべてに就職者がいるのに対し、早大はJR九州が0人で、就職者があったのは3社。日大がJRに強い背景について、前出の清水氏はこう話す。

「JR各社は高卒の採用もある。日大は多くの付属校があり、JRの就職者も多いことから、日大自体がJRとの親和性が強いことも、就職者が多い一因でしょう」

ちなみに、4社に就職者があったJRに強い大学は、ランキング中の京大、近畿大、関西大、大阪大、立命館大以外に、名古屋大(総数16人、11位)、同志社大(13人、14位)、九州大(11人、23位)、専修大(7人、43位)の10大学。中でも注目したいのは、理工系学部を持たないこともあり、JRの就職者総数は7人と少ないながら、4社すべてに就職者がいる専修大。

企業別の就職者数は、JR東日本は日大が30人と抜けており、以下、早大13人、中央大12人、東京電機大(13人、14位)11人、新潟大(11人、23位)9人。JR東海も14人の日大がトップで、早大11人、京大10人、東大と名古屋大が各9人で続いている。

JR西日本の就職者最多は近畿大で18人。以下、関西大16人、関西学院大15人、立命館大13人、京大、大阪大、神戸大(12人、18位)、大阪産業大(11人、23位)が各11人。

JR九州は九州の大学が強く、ベスト3は九大7人、福岡大(11人、23位)6人、鹿児島大(5人、62位)4人が並ぶ。続くのは就職者3人の、大阪大、九州産業大(8人、38位)、帝京大(5人、62位)となっている。

井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

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