なにがあってもゴキゲンちゃん 歌を出しました「優しさモンスター」を配信リリース 最長５年・告白８回の片思い歴、うまくいかない恋愛を作詞に昇華

（夕刊フジ）

１８日に「優しさモンスター」を配信リリースさせていただきました。企画以外で作詞に挑戦したのは初めてのことです。

いわゆる書き下ろし楽曲です。「書き下ろし」と文字を打つこと自体とても恥ずかしいです。「書き下ろし」って！！　私は書き下ろしてる？　そもそも書き下ろしの意味は？　「書き下ろし」の文字に踊らされてソワソワが止まりません。

きっかけは去年の１月にマネージャーから「歌詞とか興味ありますか？」と聞かれまして、即答で「はい！　やってみたいです」と答えたところ、そんな話をしたことも忘れた梅雨のド真ん中、紹介されたのがフォークデュオのラチエンブラザーズさんでした。

「ラチエン通りって湘南にあったなぁ」なんてぼんやり思いながら、ご挨拶させていただき、あれよあれよで歌詞を書くことになりました。テーマはなんでもいいよ！とのことで、思うがままに書いたのが、「優しさモンスター」です。

ご飯にも行ってくれるし、デートにも行ってくれるけど付き合ってはくれない人の歌です。わたしの片想い歴は長く、２０代の頃で最長５年。誘うと来てはくれる人で告白８回。惨敗！　今考えると恐ろしいです。周りが何も見えなくなってしまっていました。

あきらめがついたのはその方が結婚すると人伝いに聞いたとき、気持ちに終止符を打てました。会ってくれる優しさがすぎるとこちらは傷つきます。そんな思いを書きました。聴いていただけたら嬉しいです。

楽曲作りはとても勉強になりました。詩を先に書かせていただき、「ここはこんな思い。ここは絶対削れません！　こちらのイメージはこんなです」と、ラチエンブラザーズの黒宮くんとたくさんのお菓子を持ち寄り、ちょっとぶつかり合いながら、笑い合いながら、約５時間で作りました。

「楽曲」ってそもそも「楽しい曲」って書くものなぁ、と。私にとっては「楽しく作った曲」だなぁ、と帰り道、ウキウキと帰りました。まさか作詞に挑戦できるなんて思ってもいなかったのでとっても感謝です。恋愛だって、うまくいかないことを作詞に昇華できたのだから、ムダはないんだなぁと思いました。さぁ、今日もなにがあってもゴキゲンちゃん！

■川村エミコ（かわむら・えみこ）　１９７９年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。２００３年からピン芸人として活動し、０８年１０月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。１０年にフジテレビ系「めちゃ×２イケてるッ！」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテＱ！」などで活躍するほか、自身のＹｏｕＴｕｂｅ『おかっぱちゃんねる』も話題。自宅に７０体あるという「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。２３年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。