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石破首相「居座り」で国難加速、旧安倍派〝取り込み工作〟…自民党内「1分1秒でも早く辞意表明すべき」 高市氏と「四人衆」はどう動く

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月31日 11時40分

投開票の直前には、石破執行部による「非公認」候補への2000万円支給などが報じられた。自民党は公示前256議席から65議席も減らし、191議席となった。自公与党で215議席となり、石破首相の責任ラインである過半数(233議席)を割り込んだ。

衆院選で、世耕、萩生田、西村、松野各氏は大逆風の中で激戦を制したが、高木氏は落選した。この5人は安倍派の実力者「五人衆」と称されたが、1人減らして「四人衆」となった。

ある保守系議員は「石破首相は、首相指名選挙を行う来月の特別国会で、切り捨てた旧安倍派も何とか会派に囲い込み、自身に投票させる思惑だ。自公は衆院で過半数割れしておりギリギリの戦いとなるだけに、党内は緊迫感が増していく」と指摘する。

一方、「安倍路線の継承」を打ち出す高市氏は衆院選で、「非公認」となった候補者らの応援に駆け回った。今後、保守派を代表する高市氏と「四人衆」はどう動くのか。

首相指名石破周辺は〝造反〟警戒

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「四人衆にもそれぞれの思惑があり、一枚岩とはいかないだろう。高市氏も、総裁選で推薦人となった側近らが相次いで落選し、権力闘争の基盤は弱まっている。安倍元首相の系譜を受け継ぐ議員たちが、どのように結束していくかは不透明だ。一方、小林鷹之元経済安保相ら若手保守派も登場し、世代交代のうねりも生まれる。麻生太郎元首相、菅義偉副総裁、岸田前首相ら『キングメーカー』の思惑も絡み党内政局は複雑化する」と予想する。

自民党内には、「石破首相は1分1秒でも早く辞意表明すべきだ」(青山繁晴参院議員)などと、首相が衆院選惨敗の責任を取って退陣すべきだとの声がある。「石破おろし」を予告する声も聞くが、派閥解消が影響しているのか動きは鈍い。

ただ、石破首相周辺は、首相指名選挙の投票を棄権する自民議員が出る事態を警戒している。

安倍元首相がブレーンとして信頼を寄せた麗澤大学の八木秀次教授は次のように指摘する。

「石破首相の政権運営は早晩、行き詰まる。そして状況はより悪化するだろう。自民党の保守派は、国民が特に求める『安全保障』と『経済対策』の具体的な政策論を高く掲げ、主張しなければならない局面だ。党内で『政権交代』を行うぐらいの意気込みが必要だ。首相は自衛隊の最高指揮官だが、石破執行部のガバナンス崩壊を見ると、とても『有事』に耐えられない。覇権主義を強める中国や、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮を念頭に置けば、手をこまねいている余裕はない。安倍元首相は、皇位の継承やLGBTをめぐる課題など、日本の根幹にかかわる争点を機敏に察知し、的確に取り組んだ。わが国が全方位的に国難に直面するなか、保守派議員は気概を持って立ち上がる正念場だ」

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