キングオブコント〝松本人志不在〟の副作用 ラブレターズが王者 シュールすぎるネタも〝コント職人〟好みの審査結果に
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月15日 15時30分
コント日本一決定戦「キングオブコント2024」で頂点に立ったのは結成16年目のお笑いコンビ、ラブレターズ(塚本直毅、溜口佑太朗)だった。5度目の決勝進出にして念願の王者となった。一方でこの大会は〝松本不在〟感を強くにじませることになった。
最終決戦に進出した3組が1点差圏内という大会史上まれにみる接戦を制したのは、2本目でシュールすぎるネタをやったラブレターズだった。
このネタには審査員からも「どこへ向かっているのかわからない」「最後にこのネタ?」と最終決戦にもかかわらず、ダメ出しされることに。それでも1点差でチャンンピオンになったのだ。
「カオスな設定と緻密な仕掛け、ストーリー展開が他の作品よりもたけていたのと、役のキャラクターになり切れる溜口の演技力がすべてだったのではないか。ファイナルステージは他のコンビが自滅した感もある」と演芸評論家の高山和久氏は指摘する。
今回、審査員からダウンタウンの松本人志(61)が外れ、シソンヌのじろう(46)が加わったことで、全員がKOC王者と、生粋の〝コント職人〟がそろったことはどのような影響を及ぼしたのか。
先の高山氏はファイナリストの心理に触れ、「松本さん独自の面白さが審査ではじき出されたら、4位のや団のバカバカしさは弾けたかもしれない。これまでにはよく見られた『松本にウケよう』という姿勢が今回は見られず、弾ける出演者は現れなかった」と指摘する。
その結果、審査をめぐって、コント職人らしい感性が垣間見えた。ニッポンの社長の辻皓平(37)が番組内で発した「審査員の好み」がSNSでトレンド入りしたことでもうかがわれる。
「審査員の飯塚悟志はファイヤーサンダーに98点、隣人に91点と差が顕著だった。これは2本目が見たいというよりも、コント師としてコントを分析した審査だったといえる」と高山氏。
また、ある演芸関係者は「審査員の講評が一様なものになりがちだったのも、彼らのコント職人としての感性が近いせいだろう。ただ松本さんならば、視点をずらしたコメントを出していたはず。進行の浜田雅功さんが何度も同じ審査員にコメントを振るネタを繰り返したのも時間調整もあっただろうが、講評部分が平べったくなるのを避けたかったのではないか」と話す。
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