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日本経済復活のキーマンは誰 藤井聡教授が自民総裁候補を緊急採点 積極財政派の高市氏、緊縮派の進次郎氏、財政の理解乏しい石破氏など

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月29日 15時30分

②の「中立派」に分類されるのが旧大蔵省(現財務省)出身の小林氏だ。小林氏は22日に出演したBS日テレの番組で、「財政出動で民間の設備投資を促していくのは大切だ」と語る一方、岸田文雄首相が主導した定額減税を来年以降も継続させることには否定的だった。

同じく旧大蔵省出身の加藤勝信元官房長官(68)もこのタイプだという。

藤井教授は「小林氏と加藤氏は財政政策に理解はあるが、財政規律も同時並行で考えている。21年の前回衆院選時の朝日新聞と東大の共同調査で、『当面は財政再建のために歳出を抑えるのではなく、景気対策のために財政出動を行うべき』という問いに対する2人の回答はともに『どちらかと言えば賛成』という『微妙』なものだった」との見方を示す。

緊縮派 吟味せず「改革」連呼するだけの小泉氏と河野氏

③の「財政規律派」に分類されるのは、進次郎氏と、河野太郎デジタル相(61)だ。財政支出の抑制と「改革」を優先するスタンスだ。

藤井教授は「進次郎氏との議論は、ロジックはさておき『信念』を繰り返し述べるだけの印象しかない。『改革』は国益にかなうなら実施すればいいのだが、国家にメリットがあるかデメリットがあるか、吟味しない傾向がみえた。進次郎氏も河野氏もライドシェア解禁にも積極的だが、あらゆる側面で『改革が正義だ』との信念を持っているようにみえる」と指摘する。

財政に理解乏しい石破氏

世論調査で人気の高い石破氏はどうなのか。

藤井教授は「防災や国土強靭(きょうじん)化などの政策では思いを共有しているが、最も大切な財政、経済再生について十分に理解いただけない印象がある。財政規律の立場に立てば政策の方向性は正しくとも〝歩幅〟が小さくなり、結局、日本を救えなくなる」。

異例の大乱戦となりそうな総裁選だが、次期首相になる人物としては、明確な政策路線を持つことと同時に、調整能力も必要だと藤井教授は強調する。

「スローガンを上手に叫ぶことが得意でも、一国の首相の場合、それが国益を毀損(きそん)する場合もある。さまざまな客観的要素を総合的にみて最善の決断をできるというのが首相の資質ではないだろうか」

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